気まぐれ短編集
わんと言えっ!(ver.ハスキー)@
『こいつ!あっちいけ!』
「キャンキャン」
ぼくはハスキー。
としは、まだ1さいにもなっていない。
ぼくはうまれてすぐ、こんなにかいきれないとすてられた、のらいぬ。
きょうも、こうえんでえさをさがしてたら、にんげんのこどもにいしをなげられた。
とってもいたい。
でも、まけられない。
「うぅぅうぅ…」
『なんだこいつっ!この!』
「キャンキャン」
いたいよ…
こわい…
「やめろ!怖がってるじゃねぇか!」
だれ…?
『だって、そいつがぼくのパンとろうとしたんだ!』
「こいつはただお腹が空いてただけだろう!石なんか投げたら可哀想じゃねぇか!」
『だって…』
「だってじゃねぇ!こいつに謝れ!」
『ぼ、ぼく、わるくないもん!』
「あっ、待て!…ったく。これだから最近のちびっ子は…。お前大丈夫か…?」
だれ…?
こわい…
こわい…
ガブッ
「って!?おい、お前。お腹空いてるからって俺の手は餌じゃねぇぞ?」
あれ…?
このひとはいしなげないの…?
「……はぁ…しょうがねぇ。家に連れてってやるか」
なんだ…?
ぼく、だっこされてる…?
あったかい…
ひさしぶりだな…
あったかい…
スーッスーッ
「あれ?なんだ、寝ちゃったのか。しょうがねぇなぁ…。…帰ったら手当てしような…」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!