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気まぐれ短編集
野良猫のような君(下)
「えっ…んあっ!?ちょ…まっ…待って…ぁっ…けい…た……ああっ」

「そんな可愛い顔されたら、我慢出来ねえってのっ」

千佳の主張しているそこは、既に先走りでグチョグチョになり触られるのを心待ちにしているようだ。
俺は我慢出来ずに、千佳のそれを少し扱いてやる。

「っ…ゃあっ……けい…たぁ、あぁぁぁっ」

ほんの少しの刺激にも敏感に反応したそれは、軽く上下に扱いただけで呆気なく放たれる。

「……千佳。痛かったら言ってくれ」

「えっ…ひぁ!?……つぅっ…」

その放たれた液体を指に絡ませ、千佳の秘部へと指を這わせる。
初めて使われるそこは、キツくてなかなか進まず、千佳は痛みから顔を歪ませる。

「ごめん千佳。少し我慢しろよ」

痛みで萎えてしまったものをもう一度扱きながら、後ろの指を少しずつ進めながら良い場所を探す。

「…ひゃっ!?……な…に…?そこ……だめっ」

すると、ある一ヶ所をかすったところで苦痛しかなかった声が一転する。
何度かそこを突くと、千佳の今まで萎えていたものが元気を取り戻す。

「…啓太、もうっ……来て…?」

そんな事を言われたら我慢出来るはずがない。

「入れるぞ」

「ん…いっ…、はぁっ…っ…」

「きつっ」

中はまだキツくてなかなかすんなりとはいかない。
しかし、少しずつ動かしてやると、次第に千佳の喘ぎ声が聞こえ始める。

「んっ…あぁ、あっ…っ」

「千佳…、気持ちい?」

「うんっ…んっ……ぁっ、…いいっ」

「……やっぱり優しく出来ねぇ」

「あぁっ!?…あっ、あっ…あぁっ、けい…たぁっ…。イクッ…イッちゃ…あっ」

「イケよ」

「あっ…んあぁぁぁ」

耳元で囁いてやると、千佳は自分と俺の腹部に精液をぶちまけ果てる。
しかし、俺は簡単には止めない。
なんたって初めて繋がれた日だ。

「今日は存分に可愛がってやるからな…?」


      ◇◆◇◆◇◆◇     

――――後日。

『ちーちゃん。俺と飲み行かない?』

『せめてご飯だけでも…』

「おいお前ら…。俺の千佳を何誘ってんだ!しかもちーちゃんなんて馴れ馴れしい!」

『だって…なぁ?……あんなに可愛い声で鳴くなんて知らねぇし』

『啓太。ちーちゃん俺にくれ』

「嫌だね。千佳は俺のもんだ!誰にもやんねぇ!」

『じゃあ1回でいいからヤらせて…』

ボカッ

「あっ。千佳」

「お前ら最低。帰ろう、啓太」

「うんっ」

あの日、追い出した奴らは納得いかず、抗議しようとドアの外で待っていたらしく、千佳の喘ぎ声はほぼ聞かれてしまっていた。
そこでこれまで見向きもしなかった奴らが、急に千佳にアタックし始めたのだ。
しかし、そんなことで千佳がなびくはずもなく、毎日千佳からパンチやキックを食らっている。
それが楽しそうで、たまに少し妬けるが、ずっと独りを貫いていた野良猫のような千佳が、今では俺だけに懐く特別な猫。


そう、俺だけの飼い猫だから…

「いつまでも俺のそばにいろよな…」

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