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恭の名前を叫ぶなり、大人ランボは恭に抱き付いた。
突然の事に対処しきれず、恭はそのまま地面に倒れ込んだ。



ガンッ


「痛ッ!」







…なんで彼は…

泉先生しかしらない、"恭"を知っているの?

十年間で何があったんですか?

僕―――……。







つーか、頭痛い…ぐわんぐわんする…。

視界が揺れてるよ…、





先程地面に打ち付けられたせいかまともに考えられていない恭の頭。
そのまま意識を飛ばそうとするが―――――、







「恭さぁぁん!!!」







―――彼の声がうるさすぎて気が失えない…ッ!






「恭、って…誰?」

「聞いたことないっスね…、」






まさかアホ牛の恋人か?なんていう獄寺に、んな訳ねーだろ!と恭が心の中でツッコんだ。


つーか何この状況!
抱き締められてる!?

そう思った瞬間、顔に熱が集まった気がした。





「恭さんはいつ見ても可愛らしい!」

「は、離してよ!」



恭は真っ赤になりながら、ランボの腕の中でジタバタと暴れるが効果は全く出なかった。


同じくらいの歳なのに、何で…!



「というか何で僕の名前!」

「愛する人の名前は知ってるに決まってるじゃないですか!」

「は!?」

「でも、今の恭さんはボンゴレの―――――――……。」




最後の部分がよく聞こえなかった恭は、何?と問うが大人ランボは返事を返さなかった。




「…恭さん、俺は貴方が大好きです。」





愛してます、そう恭の耳元で低く呟くと、大人ランボは恭の手の甲に唇を落とした。




「ちょ、ランボォォォォオ!!!」

「このッ、アホ牛!」

「雲雀ッ…!?」



上から沢田、獄寺、山本の順に声をあげた。
恭はポカンとしていたが、すぐに顔を真っ赤にして、




「ッ、やぁぁぁぁぁあ!!」



バキッ

「―――ぐはぁッ!!」




悲鳴をあげると大人ランボをトンファーで殴った。





「この、変態!僕に近づかないでよぉ!!」

「(ガーン!)ッな、恭さん…!」






その辺にある石を投げられれば近寄れるはずもなく、大人ランボはその場でうなだれた。




「おい、ランボ。」




突然背後から聞こえてきた低い声。
それはかなりドスがきいていた。




「ヒッ、ボンゴレ…!」

「お前、何雲雀抱き締めてんだよオラァ!」

「ちょっと見逃せないのなー、つーか調子に乗りすぎ。」

「このアホ牛が、俺の正妻に触りやがって…(※違います)」





獄寺、山本、リボーンもかなりご立腹のようだ。
綱吉と山本、リボーンに至っては黒いオーラが出ていた。



「「「「覚悟しろ。」」」」














並盛にランボの悲鳴が響き渡ったのだった…。











[*書類整理][咬み殺す#]

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あきゅろす。
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