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「んな〜〜〜!!!生き返ったーーー!!!」

「はじめまして十代目」

「ゾンビーーーー!!!」



突然生き返った(元々死んではいないのだが)男に全員が驚きを隠せない。そんな空気を知って知らずか、ずんずんと男は綱吉に歩んできた。その時に口からビチャビチャと地を飛ばすためかなり怖い。




(…あれ?)


リボーンが綱吉にモレッティの説明をしているのを見ていた恭。なにやら異変に気づいたのか眉をひそめていた。



ハルが、いない。

沢田がゾンビと叫んだとき、ハルも何か言っていたはずだ。
…だけど、ハルは何も言っていなかった。
なんで…?


(というかハル何処?)




本来ならば、一緒に騒いでいるはずのハル。しかしハルの声はしなかった。不思議に思った恭は、キョロキョロとあたりを見回した。




(───あ、いた。)




彼女は綱吉の後ろにいた。ただ恭が気付かなかっただけで、ハルはちゃんといたのだ。



でも、なんでハルは何も言わなかったんだろう…。



綱吉達を尻目に、恭はハルを見つめた。
ハルは全く動かず、ずっと俯いていた。



それを奇妙に感じた恭はハルに近付き、


「ねぇ、君。なんでずっと下向いてるの?」




と、感じた疑問をぶつけた。

すると突然、ハルはバッと顔を上げ─────、




「はひー!ビューティフルですぅ!!!」


───ガシッと恭の手を力強く握った。



もちろんこれには恭は驚き、目を見開いた。
それと同時に、アッディーオの説明を受けていたハズの彼らが此方を振り向いた。






「なんてビューティフルな方でしょう!!」

「え、ちょ、あの、」

「私、三浦ハルと申します!」

「いや、話聞いて、」

「ハルにお名前を教えてください!!!」

「…。(怖ッ!)」




かなりの剣幕で(+キラキラ目)迫ってくるハルに恭は途轍もない恐怖を感じた。
後退りをしようと試みるが、ガッチリと手を握られているためそれは叶わなかった。








[*書類整理][咬み殺す#]

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