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ガチャ…、



「へ〜〜〜、こんないい部屋があるとはねーー。」




(来たか。)


「!」

「───君、誰?」










(こいつは…風紀委員長でありながら不良の頂点に君臨するヒバリこと雲雀恭弥……!!!)


「なんだあいつ?」

「獄寺、待て…。」





山本の言葉を聞かずに足を応接室に踏み入れた獄寺。







「風紀委員長の前ではタバコ消してくれる?

…タバコにいい思い出は無いんだ、僕。」





だって臭いし。

しかも昔、友達にふざけて根性焼き付けられたからなぁ、…痛かった!






「ま、どちらにせよただでは帰さないけど。」


「!!

んだとてめー、」




怒りを露わにして近付いてきた獄寺。

…タバコ臭いなクソ。
嫌いなんだよ…。







ビュッ





「────消せ。」








愛用のトンファーでタバコの灰の部分だけを削ぎ落とす。すると獄寺はバッと後退した。









(聞いたことがある…

ヒバリは気にいらねー奴がいると、相手が誰だろうと


仕込みトンファーでめった打ちにするって――…、)






「僕は、弱くて群れる草食動物が嫌いだ。

視界に入ると、咬み殺したくなる…。」






(こいつ…)

(厄介なのに捕まったぞ…)




青ざめている獄寺と山本。僕の殺気に近いような物を感じたのか、足を進めてこない。












「へー、初めて入るよ応接室なんて。」









綱吉の突然の登場に驚く二人、だが山本がいち早く綱吉に声をかけた。






「待てツナ!!」

「え?」






ガッ




「───1匹。」





僕は沢田の頬をトンファーで殴りつけた。
一応手加減はしたので歯は折れていないだろう。


ドザァッ





壁の方にまで吹っ飛ばされた沢田。それを見た獄寺は、拳を構えて此方に向かってきた。
流石は忠犬、主人が殴られて平常心でいれる訳が無い。






「のやろぉ!!ぶっ殺す!!」



「2匹。」

ガッ

「うっ!!」



獄寺の拳を避け、隙を突いて殴った。






「獄寺!


てめぇ…!」




いつも笑顔が絶えなく、怒った姿など全く見せない山本。そんな彼が鋭い目で此方を睨む。



チャキ、


ビュッ

ビュッ




僕のトンファーを冷や汗をかきつつ避けている山本。だが、右手を確実に庇っている。…自殺未遂事件の時のだろう。




「ケガでもしたのかい?右手を庇ってるな。」


「!」




しまった、と言いたそうな表情の山本。
その彼に僕は蹴りを入れた。(男は足が長いから楽だ。)




「当たり。」




ドッ





「3匹。」

「あー、いつつつ…………




ごっ…獄寺君!!山本!!なっなんでっ!!?」





起き上がった沢田。彼は周りの惨状を見て悲鳴を上げた。




「起きないよ。2人にはそういう攻撃をしたからね。」





(それって……つまり……

この人1人で2人を倒しちゃったってこと―――!!?


ってそしたら俺、滅茶苦茶ピンチじゃん!!)







「…なんかもう、疲れた。」

「へ?」




演技とはいえ、罪のない人…ましては中一のガキ。それ相手に殴るのめんどくさいな。
それに沢田が死ぬ気になったらトイレのスリッパで叩かれる。原作の雲雀恭弥よりは低いが、一応僕にもプライドがある。


それなら沢田と仲良くお茶を飲んでた方がいいかもしれない。














「…お茶、飲んでけば?」











[*書類整理][咬み殺す#]

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あきゅろす。
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