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「もー秋か〜〜。」


綱吉がぼやくように言った。


並盛中屋上。
彼等、綱吉と山本、獄寺達はいつものように屋上で昼食を取っていた。


「夏休みもあっという間に終わってさみしーなー。」

「補習ばっかだったしな。」


牛乳を飲んでいた山本が言う。彼、山本武は綱吉同様、成績が良いとはお世辞でも言えない落ちこぼれ仲間なのだ。




「アホ牛がブドウブドウって最近ウザくねースか?」



補習の話をすると、獄寺が次の話題を振った。一瞬にして終わってしまった会話に、普通の人なら少々癇に触るかもしれないが、二人は別段気にした様子は無い。
このような事はいつもの事なのだから。



「栗もうまいぞ。」

「いだ!いだだ!!」



突然綱吉の背後から栗が飛んできた。毬の鋭さに、飛んできたスピードが加われば痛みは強いだろう。案の定、綱吉は目玉が飛び出るかもしれない位に見開き悲鳴を上げた。



「リボーンだな!


い゛っ」

「ちゃおっス。」

「いたいいたい刺さってるー!!」




背後にいたのは、栗のコスチュームを纏ったリボーンだった。





「これは秋の隠密用カモフラージュスーツだ。」

「100人が100人振り返るぞ!」




綱吉の言葉はもっともである。隠密用、とリボーンが言っているがそれは栗にしてはかなり大きい為、誰もが不審な目で見て来るだろう。




「だいたい学校に出没するなって言ってんだろ!」

「ファミリーのアジトを作るぞ。」

「はぁ!?」





学校に現れれば確実に事件を起こすような横暴家庭教師、リボーン。綱吉は事件を起こしたくはないので言ったのだが彼はお構い無しに本題に入った。
流石は横暴家庭教師、最強ヒットマンと言うべきか。




「へー、面白そうだな。秘密基地か。」

「子供かおめーは!


アジトいーじゃないスか!ファミリーにアジトは絶対必要っスよ!」





リボーンの意見に賛同した山本と獄寺。これを見た綱吉が焦りながらも制止の言葉を吐こうとしたが、「決まりだな。」とリボーンが言ってしまい、綱吉に拒否権が無いことが決定した。





(冗談じゃないよーっマフィアっぽくアジトなんて!)






綱吉の心の叫びは露知らず、学校の応接室に作ることになってしまった。















──応接室






「そろそろ、かな。」




近付いてきた足音。それは確実に彼等の物だ。僕は素早くトンファーを隠し、ドアが開くのを待っていた。








これからは、今まで以上の血を見ることになる。






別に、血が嫌いな訳じゃ無い。寧ろ鮮やかで好きだ。






僕が恐れるのは、





───"死"。


これからまた恐怖対象が増えるかもしれない。

…だけど、これは"雲雀恭弥"として生まれてきた僕の使命であり、…宿命なのだ。







(…存分に暴れてあげるよ。)















[*書類整理][咬み殺す#]

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あきゅろす。
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