[携帯モード] [URL送信]









「────プリントにあるように、これが2学期の委員会の部屋割りです。」


会議室。
眼鏡をかけた、会長らしき人物が部屋割りを告げる。

周りの人は、自分の委員会を探すようにプリントを見ていた。
そんな中、異議があったのか、一人の女生徒が騒ぎだした。


「えーーっ
何コレ!?応接室使う委員会ある、ずるい!どこよ!」


応接室。本来ならば、校長と客人が話す為にあるような部屋。つまり、お偉いさんが使う、いい部屋なのだ。

女生徒の発言に、周囲の者が青ざめた。

「風紀委員だぞ!」
「Σはっ」


ヒソ、と隣に座っていた男子生徒が女生徒に耳打ちする。何も知らなかったのか、女生徒は"風紀委員"と聞き、口を手で覆い青ざめた。












「───何か文句でもある?」


「ひっ」



突然響いた声。

それに女生徒はビクッと体を跳ねさせた。



「いえ!ありません!

すっ、すいませんヒバリさん!!」




勢いよく頭を下げ、謝罪した女生徒。






「じゃ、





────続けてよ。」




ついに来た。

この日が…、


───“彼等”と出会う日が。










「でもおかしくね?応接室を委員会で使うってのは。」

「のっちもそー思う?」

「インボー感じちゃうよ。」





僕が女生徒に告げると、それでも不満を持つ委員会の奴らが言う。






「君達は仲良し委員会?代表は各委員会一人のはずだけど…。」






緑化委員会の彼等。

ダメだ、コイツ等は。






「"緑化"を目指す委員会に入っているのなら…、


───醜い心を持ってはいけないよ。」
















「ヒバリにたてついたのが悪いんじゃない。」

「ヒバリの前で群れたがらこうなったんだ。」




「うう…。」



倒れた男子生徒。

去っていく風紀委員。










「ふあ〜ぁ…、」


眠いな、昨夜の夜更かしが祟ったのだろうか?

そう思いながら、目の前に高く積まれた書類に手をかけた。













「────雲雀恭弥、面白ぇーな。」






進む、物語。








[咬み殺す#]

1/5ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!