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自己紹介






「はじめまして皆さん!!今日から皆さんと一緒にお勉強する、山田花子です!!よろしくね。」


教卓に立って自己紹介する先生。山田花子とか面白い名前だよね。






「さて、では皆さんと仲良くなるために、自己紹介してもらいたいと思いまーす!」



…は?

自己紹介って…何言えばいいの?
やっぱ性格?ダメ、オタクだから。
好きなもの?肉食動物。
嫌いなもの?草食動物。
特技?喧嘩。




…ダメじゃん!


それ以前に仲良くする気無いんだけど。
ま、名前と年でいっか…。




「いわさきもも、六才!好きなのはましゅまろ!!」

「ももちゃんはましゅまろが好きなのね。はい次。」


次々と自己紹介していく子ども達。

……疲れたな、何でだろう。


「はい次!」


今日の夕飯なんだろ。
あ、鳥が飛んでる、…焼き鳥がいいな。


「…あれ?雲雀くん?」


あー喉乾いた。
麦茶ー…。


「ちょっと!雲雀恭弥君!?」

「…あれ、僕の番?」

「みんなの自己紹介聞いてなかったの?」



ズィッと僕に顔を近づけて言う山田花子先生。…あ、シワ発見。


「聞いてるの!?」
「うるさいなあ…。」


思わず、ポツリと呟いた。だってうるさいんだもん。

「なっ…!うるさいですって…!?」


ワナワナと怒りに震え、顔を般若のようにした先生。
あ、隣の子泣いちゃった。



「先生、怒るとシワが増えますよ。」

「っ…!とにかく!!自己紹介しなさいっ!」




言い返せないからって逆ギレしないでよ。
ま、いっか。


僕はイスを引き、ユルユルと立ち上がった。

ガタンとイスが音を立てた。


[*書類整理][咬み殺す#]

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