02.一緒に生活開始!っていうか強制生活。
あのさ…俺パソコンとかに興味ないからあんまり知らないんだけど…
ネットで注文したら本当にすぐ届いちゃうもんなの?
…ありえないだろ。
おかしいよな、コレ明らかに。
***歌機械俺***
さて、いきなりネットで買ったのが届いてテンパった俺は急いでキャンセルしようとして玄関を開けた
んで、玄関開けた先には…
等身大のダンボール4箱。
と、帽子を深く被ってマフラーを巻いた顔の見えない長身の配達員。
「あ、先程ご注文された品届けに参りました!」
『あの〜すみません、間違えてクリックしちゃったんで、返品できますかね?つか返品します。つかありえねぇ〜』
「できません。あ、はいこれ30000円。んじゃ、此処が家に決定」
『な、なにが?つか本当に30000円くれんのかよ』
それに家ってなんぞ?
「んじゃ!カウントダウンいきます。5・4・3」
『えぇぇぇぇ!!!???』
「2・1・0!」
バリィッ!!!!
「「「「ばぁ〜!!!!」」」」
『ギャァァアアアア!!!』
ダンボールからなんか出てきたぁぁぁ!!!
「ども!」
「うっす!」
「こんにちは♪」
「はぁい☆初めまして少年!」
『………。』
き・ぜ・つ・し・た・い☆
「ぬふぉ!出れない!レン助けて!」
「お、俺も出れねぇ…ミク姉さん!」
「あ、ごめんねリンちゃん、レン君。私も出られないや〜」
「なによ、こんなダンボール…チョイヤァァァ!!!
バリィッ!!!
…ふん!こんなもんよ!」
「「「おぉぉ!!!」」」
「あ、カイト、ミク達のダンボール破いて出してあげなさい」
「はい」
『…』
パタン…
『…なにあれ?』
ガチャッ
「ちょっと、なんでドア閉めるのよ少年」
『ギャァアアアア!?開けんな!!!不法侵入!』
「もう!照れなくても大丈夫よ!」
『照れてません!!!』
バタンッガチャッ
…よし、鍵は閉めた。
これでもう入ってこないだろう。
俺はその後ドアの向こう側の人に聞こえる声の大きさで言った
『聞こえてますか!?』
「えー!聞こえてるわよ♪」
『えっとですね、もう帰ってください!ボーカロイドとかそういうのよく分からないけど、やっぱりいいです!!!いらないです!帰ってください!!!』
「…仕方ないわね」
お?諦めてくれたか?
ドバキィッ!!!!
『!?』
ドアが吹っ飛んだー――!?
「少年、なんでドアの鍵閉めたの?」
『お姉さん、なんでドア突き破って入って来たの』
「少年がドアの鍵閉めるからいけないのよ」
『いやいやいや!なんか違ぇーよ!つか素手!?素手でドア突き破ったの!?』
「お姉ちゃんの力なめてたらぶち殺されるよ」
『え、マジで?いやだいやだいやだ。つか誰君。』
「私?私はミクだよ」
『あー、ホントだぁ〜見たことあるなぁ。じゃ、バイバイ』
「待てオィコラ」
…え、怖ッ!!!
ミク怖ッ!!!!
「ねぇ、家の中に入れて欲しいなぁ★あ、入れなかったらどうなるか分かってるよね?入れてくれるよね?入れろ★」
『はい』
…超怖いよこのミクって子。
「わーい!!!お邪魔しまーす!!!」
「あたしもお邪魔します」
『…』
なんというッ!
なんて図々しい!
とか思ってたら服の裾を引っ張られた。
『…ん?』
見ると中学生くらいの男の子と女の子が居た
「あの…」
「あたし達もお邪魔してもいい?」
『え?うッ…まぁいいか…仕方ないもんなぁ』
そうしたら二人は顔を見合わせて嬉しそうに笑った
「「ありがとう!」」
まぁそれはもう嬉しそうに家に入っていった
…あれは見てて和む。
あのミクちゃんと赤い服の人は怖い。
『…はぁ……』
「あの…マスター、ちょっといいですか?」
『は?マスター?え、俺?』
「そうそう。で、僕達は今日からここに住みます。で、はいこれ説明書。じゃ、よろしくお願いしますね」
『え、待って待って。お前は配達員だろ?お前は帰れよ』
「え、僕もボーカロイドだよ。名前はカイト」
そう言って配達員は帽子を取った。
なるほど、パッケージで見たのと同じ顔だ
ちょっと…今までの出来事をまとめるとコスプレしたやつらの悪戯とは到底思えない。
じゃぁやっぱりこいつらは本物のボーカロイド…か。
なんだ、この現象は。
警察に言った方がいいのか?
いや、でも…
『暇つぶしには、なるかな。めんどくさいけど』
あぁ、実はこれが俺の悪い癖。
めんどくさくてだるいことは嫌いなんだ。
でも、それ以上に暇なことが嫌い。
だから暇になったら、めんどくさいけど勉強をしていた
前から直さなきゃな、この悪い癖…とは思っていたが、此処まで来たらもう遅いな
ま、いいほうに考えれば面白そうだしいいか。
そんな軽いノリで始めた。機械との生活、始動。
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