02.再会
よく感動の再開とかいうけどさ、実際は
『お?あ、おぅ!久しぶりだなー元気だったか?わっはっはそーかそーか!』
みたいな感じだよね。
そんな軽いもんだって。
懐かしい人との再会なんてさ。
***エクソシスト***
そこに居たのは…
『も、もしかして……アレン!?』
「は、はいそうです!…で、誰ですか?」
『酷くね?俺の事忘れたのかよ』
アレンは少し考える様にした後
アレン「え〜っと…何処かでお会いしましたっけ?」
やっぱり忘れていた
『はぁ〜〜〜…そっか。この姿だもんな…無理もねぇよな……しっかしアレンは相変わらずなーんも変わってねぇな』
もやしみたいな所とか、もやしみたいな所とか、もやしみたいとか。
アレン「え、えぇ…まぁ」
『………まだ分かんねぇの?』
アレン「……う〜ん…やっぱり分かりません。ごめんなさい」
だよな〜…だってアレンが知ってる俺は……
『………癒乃。』
アレン「…癒乃?…癒乃…癒乃……あーーー!!!
アレンがいきなり叫んだ
アレン「癒乃!藤岡 癒乃ですか?!」
『そだよ。』
やっと思い出したようだ
一瞬嬉しそうな顔をしたかと思えば、いきなり
アレン「癒乃!!!」
抱きついてきた。
『グェ!ぐ…ぐるじい……』
首!首!!
アレン「あ!ご、ごめんなさい!久しぶりに会えて嬉しくてつい…」
アレンは急いで離してくれた
『あ、いいよいいよ。俺もアレンに会えて嬉しいし。』
アレン「ホントですか!わぁ…嬉しいな本当に…ところで……」
『何?アレン』
アレン「どうして、癒乃は女なのに男の格好をしているんですか?口調まで男みたいにして…何かあったんですか?」
『………そ、それは…』
話せば長くなるのだが…
『実はな、アレン…』
〜癒乃の回想〜
約3年前の事
この時にはまだ癒乃は女の子
『あっれ〜クロス師匠ー、アレンどこ行ったか知りません?』
クロス「………癒乃。」
『?はい。なんでしょう師匠?』
クロス「キスしてくれたらアレンが何処に行ったか教えてやってm『クロス師匠、セクハラ発言いい加減に止めて下さい。』
クロス「はーーーーーっ。……アイツならもう居ない。」
『何ですかその無駄に長い溜息は。って……!?えぇ!?ちょっ、師匠!アレンが居ないってどういうことですか!!!』
クロス「あの馬鹿弟子にエクソシストを名乗る資格を与えてやったんだ。しかしそれだけじゃぁいけねぇ。黒の教団に行かないと正式には認められないからな。んで俺あそこ嫌いだから」
『嫌いだから、アレン殴って気絶させて一人で行かせたんですか?』
クロス「……見てたのk『見てなくても師匠のすることの予想ぐらいつきます。』
クロス「ま、そういうことで…だ。」
『は?』
クロス「アレンは居なくなった。ならどうやって今まで通りの金を稼ぐと思う?」
『な!ま、まさか…』
クロス「そう。そのまさかだ。今日からは癒乃、お前にアレンの分も働いてもらうからな」
『やっぱーーーー!?無理です無理無理!私、自分の分で精一杯なんですから!』
クロス「………」
ゴッ
は?
首の後ろが痛…い…
クロス「は・た・ら・け」
そっから意識がなくなり、気が付いて起きてみれば…
早速仕事やらされた☆
しかも肉体労働の方。
しかも私は最年少だから先輩達にめっちゃ扱き使われた。
そこで。
私は脱走を試みた。
……失敗。
でもめげない。
3日後再挑戦。
再度失敗。
更に一週間後脱走。
なんと成功!
イヤッフー!
あ、行く所無い…
そうだ、昔アレンと私とクロスで住んでいた家に帰ろう
で、帰ってみたら私が働いている間に、手紙が一通届いていたようだ
その手紙の送り主は………
『Allen Walker…って………これどうやって読むの?』
癒乃ちゃんは馬鹿でした
そういえば、D灰の共通の言葉は日本語なんでしょうか?
と思った管理人は負け組み。
そんなの気にしちゃいけません!
送り主が誰か分からないまま手紙の封筒を開けました
中に入っている手紙にはちゃんと日本語が書いてありました
[癒乃へ。
癒乃元気ですか?!師匠に悪い事されてないですか?!
一人にしちゃってごめんなさい。
本当は直ぐにでも会いに行きたいんだけど、教団側からストップが出ちゃって、迎えに行けないんだ。
癒乃にもエクソシストになる為の力と資格があるって言っても皆冗談だと思ってる…
だからせめて手紙だけでも…ってね。
僕は必ず教団の皆を説得しますから、絶対に迎えに行きますから、
待っていて下さい。
追伸:新しい友達がこっちにも出来ました。皆楽しい人達です。癒乃にも紹介してあげたいな
結構強い女の子のリナリー・リーとか、赤毛でバンダナとマフラーしたラビって人とか、吸血鬼の力を持つエクソシストのクロウリーとか!]
誰から来た手紙なのかは字だけで分かった。
アレンの字って結構特徴あるから…
それにしてもアレンのやつ……
『だったら手紙ん中に教団の地図ぐれぇ入れとけや!なんでそこまで頭回らねぇんだよ!!!』
はっ!
この手紙…ルートを逆にたどっていけば…あるいは!
教団に行けばクロス師匠が居るかもしれないし、食料だってある。
これ以上の選択肢はないわ!
っと、その前に…
クロス師匠に例の仕事の件の貸しを返さないと気が収まらない…
でもこのまま教団に行ったらクロス師匠は絶対に私から逃げる…
ならば誰から見ても私が私じゃないという格好をしていけばいいんだ!
と言う結果でたどり着いたのが男になりきる事。
〜回想終わり〜
『んで此処に来たって訳!』
アレン「え、じゃぁ癒乃は僕の為じゃなく師匠を倒すために教団に来たんですか?」
『……結論から言うとそうなるな』
アレン「なんか…さっきの再会の感動が薄くなって行く…」
あ、アレンからどんよりオーラが…
は!そんな事より!
『アレン!クロス!クロス何処だゴルァ!』
アレン「師匠なら帰って来てません。」
………?
『アレン?ワンモァプリーズ?』
アレン「癒乃が来るまで一度たりともこっちに帰って来た事はありませんでした」
え………それはつまり………
『居ないーーーーー?!』
アレン「癒乃って、結構馬鹿ですよね。師匠が大嫌いな教団に帰ってくる訳ないでしょう」
『あ……』
畜生!なんというポカミス!
そうだよ!師匠が黒の教団になんか来る訳ないんだ!
なんでそれを見落としてんだよ俺は!
アレン「ところで…癒乃はどうしてイノセンスを解かないんですか?大体なんでイノセンス発動してるんですか」
『あ、忘れてたぜ』
そう言いながらイノセンスを解く
アレン「あ、ってかイノセンスの事知ってるんですね。僕は最初、イノセンスってなんだよって感じでしたもん」
『あぁ。俺は昔、師匠からちょろっと聞いた事があってな。』
アレン「そうですか……僕は教えてもらってなかったのに」
『ふーん。でさぁ、アレン…その…実は俺、簡単に言うとだなぁ…迷子になっちまって…それで、アレンの部屋まで行きたいなーとか思ったりしてる訳なんだけどー…』
アレン「あ…そうだった!癒乃は教団に来た事がないんだった!」
『………ん?』
アレン「あ、の、癒乃…非常に言い難いんだけど…実は僕も迷子で…」
『マジかYO☆お前どんだけだよ!お前何年此処に居るんだよ!』
アレン「実は僕、極度の方向音痴で・・・」
『WAO!そんなの俺初耳!』
アレン「弟子入り時代は、癒乃とずっと一緒でしたから、まず迷う事はありませんでしたしね」
『あーそうだったけ。そういや、行動する時はいっつもアレンと一緒って!思い出に浸ってるのもいいけどさ、とにかくこのいかにも倉庫です!って感じの所から出ようよ!』
アレン「あ、そうですね」
『…所で、出口どっち?』
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