03.早速迷子

何がやりたくって出会って早々2人で迷子にならないといけねーんだよ

全く…
頑張ってここに来た意味ほぼねーじゃん!!!



***エク***





「『出口探せぇええええ!!!』」



えー、只今俺とアレンは、ダンボールが山積みになった広ーい部屋を大爆走中だ。



つかこれ部屋か?

部屋なのかこれ!?


『アレェエエエン!!!此処何処だ!?』

「分かりません!!!」


『あークソ!!!出口何処だよぉおおお!!!』

「わかりません!!!僕に聞かないで下さい!!!」


「あら、アレン君、そんなに走って何処行くの?出口ならあっちよ」

「あ、リナリー!悪いけど理由は後です!僕達は今この部屋の出口を探して………」



・ ・ ・ え ?



「リナリー!?」
『誰!?つか出口あっち!?よっしゃ行くぞアレン!!』

「あ、待ってください癒乃!」

『んだよアレン。出口見つかったんだから早く行こうぜー』


「いや、出口から出れたとしても多分また迷子になるんで…リナリーに案内してもらった方がいいかと…」

「え、アレン君また迷子になったの?うーん、仕方ないわね。じゃあこの資料ちょっと持つの手伝ってくれる?」

「は、はい!」


『ねぇねぇ、アレーン!この人誰?…おぉ!分かった!!アレンのぉー友達「違いますよ癒乃!!」…え?違うの?』


「あ、いや、ごめん違う。友達。そうそう、友達友達。アハハハ…(彼女って言われると思ってた…)」



凄く怪しいごまかし方でごまかした…



『…ふーん…まぁいいや。えっと…リナリー?(どっかで聞いたことある気が…あ、アレンの手紙か。)』

「えぇ。リナリー・リーよ。…あれ?新団員?私聞いてない…」

「あ、癒乃は今来たばっかりらしいです。癒乃は、昔の僕の仲間です。…ほら、僕前に言ってたでしょう?もう一人僕の仲間にエクソシストが居るって…」

「え!まさか本当だったなんて……ごめんなさい、信じてあげなくって……そう…それじゃあどっちにしろまずは兄さんのところに行かないとね。癒乃君」


「うーッス!」



*****

「お、重い…」


『オイ頑張れよアレン。だからお前はもやしみたいなんだよ。』

「み、皆アレン君のこともやしって思ってるんだ…」

『え?じゃあリナリーも?』


「そ、そんなわけないじゃない!!!アレン君はもやしじゃない!」


『そー。…ところで、これから会いに行く、兄さんってどんな人?ま、リナリーの兄さんなんだからカッコいいんだろうなー☆』

「…いや、それが……そうじゃないのよ…」


「癒乃、リナリーは確かに可愛いですが、全くと言っていいほど似ていません。それに一緒に居てイライラします。でも一応室長なんで、暴力は駄目ですよ」

「あ、でも、どうしてもってときは遠慮なく殴っていいからね?」


……あれ?今一瞬アレンとリナリーから殺気のオーラが出てた気が…


『…そ、そんなに嫌なやつ?』

「「えぇ。もう殺したいくらい」」



…怖ッ!

二人とも怖ッ!!!


そこまで嫌なリナリーの兄さんって一体…



『えっと……具体的にいうとどんな「着いたわよ。…さぁ、入りましょう」


『…あ、うん。』



ガチャッ



『失礼します…えっと、兄さん居る?』


「やーあリナリー!!!………その後ろの子誰?」

「アレン君の昔の親友だそうよ。今来たんですって。」


『初めましてー!藤岡 癒乃です。…で、誰?』


「あぁ、癒乃君、この人が私の兄さん、コムイ・リーよ。」


『へー、この人がリナリーの………なんですと!?え!?今なんて!?



「…これが…私の兄さんよ…」

『違う!!絶対!!!何かの間違いだぁあああ!!!だってこんなふざけた様なやつがリナリーの兄さんなわけねぇ!!!』


「……あー―――!!!もしかして君、崖登ってきた男の子?」


『あ?あぁそうだけど。』



「君、なんで此処に「しつちょぉおおおおおお!!!!」


「痛い!!!耳が痛いよリーバー班長!!!」



「あ、ごめんなさい…って、そんなことじゃなくてですね!あの崖登って来たやつ、クロス元帥の弟子なんですよ!!!」


「え!?弟子!?そうなの癒乃君!?」


『オフコース』

「癒乃、なんか意味が若干違います」



…えんのぁああああ!?なんでこいつ此処に居るんスか!!!確かラビが連れて………ラビが…あ。」

『ああそうそう。ラビだよラビ。うん、思い出した。赤毛でバンダナとマフラーしたラビ。あいつ、俺を置いて絶叫しながら走って行っちゃったんだけど』


「そ、そうだった……」

「リィイイイイーバァアアアアーはんちょぉおおおお!!!クロス元帥の弟子がどっか消えたさぁあああ!!!」

「おうラビ。此処に居るぞ」

…えんのぁああああ!?なんでこいつ此処に居るんさ!!!」


『二人同じこと言うなよ』


「なんかいっぱい人増えてややこしくなりましたねー。」


『そうだ、皆自己紹介してくれよ』



「そうだね。それから君に聞きたいことが山ほどあるんだ。」

『え……なんだろう…そのこれから拷問するぞ的な言い方。』

「癒乃にとってある意味拷問でしょうね…師匠の話持ち込まれるのって」


『んゲッ…師匠…うぐァ!!!腹痛くなってきた…』

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あきゅろす。
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