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離したくはない
失ったモノ



「宮田ー、俺1ヶ月フリーなんですけど」
「…良かったな」


あれから、何日か経った。

俺は、相変わらずコンビニでバイトをしながら、大和と遊んだりと普通の生活を送っていた。


「宮田チャン冷たい」
「だって…俺なんか1年だし」
「え、宮田童貞じゃないの!?」
「……」
「痛ッてぇ!!」


あの日のキスは、なかったことにした。

大和に話して、気まずくなったり関係がぎくしゃくするのだけは避けたい。
大和との時間は好きだ。
大和と居ることが、今1番楽しいと思える時間かもしれない。…まあ、大和ならば喜んでネタにしそうだけど。


「あ、そうだ。明日休みだろ?Wii貰ったんだけど、やりに来ねぇ?」
「マジ?やってみたいかも」
「でも、ソフトねーから買ってきて」
「死んでこい」


俺は、アイツのせいで奪われた全てを、今必死で取り戻そうとしていた。




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あきゅろす。
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