Eternal… 4 だが、教師はふんっと嫌らしく笑う。 「…赤点常習犯め」 「言うなよっ!皆にバレるだろッ!?」 思わぬ反撃に優は顔を真っ赤にさせた。 どっと教室に笑いが起こる。 「…まぁ、いい。進めるぞー」 そして、何事もなかったかのように授業を再開する教師に、優は恥ずかしそうに急いで席に座った。 「(くっそー、イヤミマンめ…)」 赤点常習犯だという事を皆が知っているとは知らない幸せ者である。 眠気はどっかへ行き、ひたすら睨みつけていると…何やら隣から視線を感じた。 「(…ぎゃっ!見てる!)」 さっきと同じ体制で同じ表情でこちらを見る猛。 思わず、顔を逸らしてしまう。 …だけど、さっき答えを教えてくれたんだよな。 よくあんな漢字読めたな。 寝てたくせにさー。 マジで、こいつはパーフェクトマンなのかよ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |