Eternal…
5 ※
「…は?」
「いや、可愛かった。アリアリ」
「はぁ?すんごいきしょい、離せ。俺はナシだ」
褒められているのか分からないその言葉は全くと言っていい程、嬉しくない。
だから、いい加減その腰に置いている手を離しやがれ。
「お前やっぱ可愛いな」
「…はい?てか、アリなら花田さんにやったら好きになってくれると思う!?」
「それは知らんけど、俺はお前ならイケる」
「待て、本当にキモいぞ。…つーか、お前ら見てないでコイツどうにかしろ」
目の前の男は、とっても気持ちが悪いから、他の友人の助けを求める。
だが、何だか惚けた様子でニヤニヤと笑っていた。
「…俺もぶっちゃけアリかも」
「うん、優って凄いんだな、アリアリ」
近付いてきたから助けてくれるかと思いきや、あろうことか俺の首筋に顔を近付けてきた。
「優って良い匂いすんなー」
「はッ!?」
「あ、やべぇ。興奮してきた」
キチガイな行動をとる友人に焦っていると、今度は服に手が伸びてくる。
「なーんか、及川にあげるの勿体ねぇな」
「てか、良い事思いついたわー」
「奇遇ですね。新境地開いた気分」
「ちょ、…何してんだよ!」
イヤらしい手つきでシャツの中に手を入れてこようとしたから、思いっきり叩いてやった。
これは、さすがにおふざけが過ぎるだろ。
「ゆ、悠馬!止めてくれッ!」
「…!おい、お前らいい加減にしろっ!」
固まっていた悠馬だったが、優の言葉で我に返ったように男たちに掴みかかるが、男たちは嘲笑するようにその手を振り払う。
「今から優とイイコトすっから、邪魔すんなら帰れ」
「…何を言ってやがる!頭オカシイんじゃねぇのか!?」
「あー、オカシクなったかもね」
へらっと笑うと、目付きを鋭くさせて悠馬の頬を殴りつけた。
ガッシャーン、と音がして机に倒れ込むのを見て優は顔を青ざめる。
「悠馬ッ…!」
「優は気にしないで楽しめよ」
「え……ッ」
意識が他の場所へ向いた隙に、椅子から床に突き落とされて馬乗りになった友人に思い切りシャツを引きちぎられた。
「優…ッ!!」
ブチブチッと音が鳴りボタンが飛ぶ。
「…は、」
今、何が起きているのか分からなかった。
何で俺はシャツが破れているんだ?
何で俺は上半身が露わになっているんだ?
「うーわ、レイプしてる気分」
「悪いな優。別に苛めてる訳じゃないからな?」
サーっと血の気が引いていく。
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