Eternal… 4 「分かーった、分かった」 そんな空気が耐えられない。 「やれば気が済むんだろ?」 「さすが!悠馬とは違うなー」 「いちいち喧嘩売ってんじゃねーよ、ガキ」 「ガキにガキって言われる日が来るとは」 「うるせーんだよ、お前は。しつけぇ」 悠馬は根が真面目だから、いくら冗談だと分かっていても悪ふざけを許せないのだろう。優しい奴だ。 「悠馬、心配ありがと。こいつ等の頭はう●こ以下だから許してやってくれ」 はーあ、ため息が出る。 ムキになりやがって、成長しろってんだ! 「上目使いな」 「首も傾げてな」 「注文が多い。俺は花田さんだと思って言うから!だから、お前花田さんのお面付けろッ!」 「俺未だに花田さんが誰か分かんないんだけど」 この作戦をやってみて思うのだが…絶対に及川には出来ない。 男には男なりの臭いがある。 それは、女の子のようにふわっとした石鹸のような美しいものではなく、むしろ汗臭いようなツンとした臭い。 「…うげ、無し」 「人の顔を見て失礼な」 「だって、唇カサカサしてんぞお前」 「実際したら殺す。つか、早く言え重い」 勝手に乗せておいて生意気な。 悠馬を見れば、ため息をついて少し離れた席に座っていた。男たちからも悠馬に対する怒りのようなものは消えていて、それだけでも一先ず良かった。 マジで言いたくなーい。 でも、言わなきゃ終わらないから面倒臭い。 「…キス、して?」 一応かわいこぶりっこな感じで言ってみた。 言われた通りに、上目使いと首を傾げるオプションも忘れずになっ!! 「…って、おえー」 自分でやっておいて吐きそうになる。 もの凄くキモい、俺。 「はい、やった。降りる…」 「…アリ」 だが、目の前の人物は予想外のことを言う。 [*前へ][次へ#] [戻る] |