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いつの間にかに?



お、いたいた!不良くん何してる‥ん?寝てる?寝てるな〜。何か不良くんを見てたら俺まで眠たく‥駄目だ、もう無理だな。





「ん‥‥?あ?」

‥‥‥。

あ?何でこいつがここにいるんだ。確かこいつは同室者でたまにあいつと一緒にいる‥誰だ?そう言えば知らねぇなあ、こいつの名前。

「んー…、あ、はよ。」

目が覚めたら目の前に若船がいましたとさ。やっべぇ〜、やっちまったな。眠たくてつい、な。

「あぁ、‥‥じゃねぇ!どうしてお前がここにいるんだ?あ?しかも俺に寄り掛かって寝るな。」

「ごめんごめん、何か不良くんを見てたら俺まで眠くなっちゃってな〜。わりぃ、重かったよな、ごめんな。」

お?何か不良くんの顔が歪んだような気がした気がするような気がするな。

「なぁ、」

「ん、何だ?どうかしたか?」

「その不良くんってまさか俺の事か?」

へ?

「あぁ、そうだよ。あっそっか、わりぃ実は不良くんの名前知らなくてな〜。」

不良くんの名前は不良くんじゃなかったんだった、てかこの前まで覚えてた気が済んだけどなぁ〜。

「‥‥不和英治だ。」

「あ!そう言えばそうだよ、そんな名前だったわ。ごめんな、忘れっぽいらしくてね。」

不和英治か、思い出した。青井くんといつも一緒にいる不和英治くんか。

「おい、お前は?」

「俺か?俺はお前の同室者の早川奏也だよ。そういや不和はあの転入生の青井くんにいつもくっついて居たよな〜、今行かなくていいのか?多分生徒会の人達にどっかに連れられて行ってるぜ。早くしないと青井くんが生徒会の人達に奪われちゃわないか?」

「青井‥‥あぁ、美咲か?俺は別にあいつに惚れてるわけでもいつも一緒にいるわけでもねぇからな。美咲といるのは、何で言うか保護者代わりみたいなもんだ。あいつは俺が入ってる族の総長なんでな、副総長のおれがあいつの面倒をみてる。」

そう言う不和は呆れたような諦めたような何とも言え無い顔をしていた。

そして俺は思った、不和って

「お母さん‥‥みたいだ。」

その時から俺は不和の事はお母さんって呼ぼうと決めた。

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