オオカミシリーズ 5 ジッ、と黒髪の男にみつめられて怯む。おぉ――黙ってれば野球部のエースに見えるのに、彼の指にはさまれているのはタバコだ。 高校生の所持品じゃ、ありません、母さん。 「なに嵯野。コイツ泣かしたいの?」 「そぉそ、可愛いんだ、ソレ」 「このペチャンコがッスか?」 なぁ君。ペチャンコって言葉を人の顔に使うの初めて聞いたよ。てか俺の顔どんだけヒドイんだよっ!?語彙の貧困さが露呈してるねっ!(キャンキャン) 「なら、やっぱボコるのが早くね?」 「あ゙ー、じゃ顔は止めて。ボディにしろ」 ぬぉいっ!?なにその昭和ドラマ的答えはっ!? 「大した顔じゃねぇよ?」 大きなお世話じゃ!!どうせペッチャンコですよー!!ごめんねごめんねごめんねーっ!!?(チキンハートの中心で逆ギレをする) [*前へ][次へ#] [戻る] |