短編 6 「じゃあオオカミさんはどこですか?」 「会いたいの?出来れば避けたい、ていうのがセオリーじゃないの?」 「セロリはきらいです。でもママが『オオカミさんは玉の輿だからお近づきになってきなさい』て」 「……ぼく、やっぱり一番恐いのは人間だと思うよ」 キツネくんがため息をつきました。それは年齢にそぐわぬ程、重い重いものでした。 「ところで、おにいさんはどうしてドロだらけなのですか?」 「君に踏まれたからだよぉおぉぉ!!!!」 ずきんちゃんの一言にキツネくんはにしお○すみ○ばりに、絶叫して地面に拳を叩きつけました。 [*前へ][次へ#] [戻る] |