短編 2 「リョーチンセンパイ!梅ちゃんセンパイが馬鹿って言う!!」 「ちょ…テメ、おい!抱きつく為の口実だろ、それ!!」 またしてもガバァっと、後ろから抱きついてきたデカイ後輩はそのままスリスリと頬を擦り寄せてきた。 そんな三人の遣り取りを、クラスメイトは生温かい目で見ていた。グッジョブ(?)柱谷(ハシラタニ)、ご苦労様津久井(ツクイ)。一部の邪な声援は受けながそう。 俺、津久井 良太(ツクイリョウタ)高3――絶賛受験勉強中。んで、雑誌読んでるのが俺の友達の梅田 勝哉(ウメダカツヤ)――一応バスケ部の元キャプ。今は引退しちゃったけどね。 そいで、さっきから俺らの周りをチョロチョロしてるデカイ男が、梅の後輩の柱谷 昂星(ハシラタニコウセイ)高2。一応バスケ部期待の星&マスコットボーイ(笑)らしい。 補足としては、現在俺に「片想い中」だとか。 [*前へ][次へ#] [戻る] |