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天体学習

彼を起こす勇気なんかない。地味系の奴は総じてそうだと思うが、目立つヤツに声をかける勇気なんかないのだ。



たとえ、この空間にいるのが二人だけだとしても。








ステラは再び地を蹴った。彼方のスピカを目指してあがって行く。



こうなったら、自分だけでも課題を仕上げなければ。

















「――お前、オリオン座って知ってるか――」









星図を仕上げようと、再び集中し出した背中に声がかけられる。







起きたのか―。話しかけられた事に多少驚きながら、ステラは修の方を見た。









「オリオン。知ってるか――」






二度(ニタビ)の同じ質問に、ステラはやっと声を上げる。







「知ってるよ。冬の星座で一番見つけやすいヤツだろ――?」




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あきゅろす。
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