[通常モード] [URL送信]

天体学習

ゆらゆら、ゆら、













「――こんな所で油売ってていいのかな?」







不意の声にハッと顔を上げると、作業着風味のツナギを着た男が立っていた。








「す、すいません。もしかして、企業のブースではないんですか…?」



「はは、そんなに恐縮しなくていいって。お察しの通り、此所は展示スペース――まぁ、お遊びスペースだな」









よ、と膝を折って目線を合わせると、ふんわりと男は微笑ってみせた。肩まで伸びる綺麗な髪の毛に、不意にドキリとする――













おもい、だしてしまった、から――















けれど良く見れば其の髪は太陽を連想わせる夏蜜柑色で、











「それ、気に入った?」








懐こい笑みを刷いた口許は、そう尋ねた。



[*前へ][次へ#]

9/26ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!