天体学習 2 『「僕の好きな惑星を、総て通れる航路です」――』 『好きな……星?』 『そう。しかも『全部』――な?シンプルで逆に面白い奴だろ?』 ふふふ、と微笑まれたその目尻には、今度は優しそうな笑い皺が浮かんでいて―― 『子どもですか…』 『おい、簡単なこっちゃないぞ。その気持ちだけで学園(ウチ)まで来れたんだからな』 とても見辛い、彼方此方に行来している線達――目線で其れを追いながら、宇宙をイメージしてみる。 『………面倒臭い』 『ぶはっ!!そうなんだ、それが難点なんだ。燃料もかかるしなぁ――』 また笑い始めた初島を余所に、何度も何度もその製図を眺めた。 ――河橋 ステラ―― 名前まで『ステラ(星)』。もういい加減自分も笑ってしまうべきか――。 ステラ、 カワハシ ステラ なんだろう 妙に 気持ちが 急く 逢ってみたい [*前へ][次へ#] [戻る] |