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マスターイズ



「お兄ちゃん寝言は寝ていってよ」

「ひどい…」

「マスターはリンねなのーっ」

「俺のだから」


ある一軒家の一室

薄暗い部屋の中心ではこんな会話が行われていた。


「知らないよね、お兄ちゃんとレン君は」


ふふん、と自慢げにミクは胸を張りいった。


「そーそー、レン達はマスターとお風呂入れないもんね」

そんなミクに便乗し、リンもまた同じようにいった。


会話からおおよその事を察したのか、二人は顔を逸らした。


そこで、カイトはある事に気が付いた。

「めーちゃんがいない…」


小さく呟かれた言葉に反応したレンも、

先ほどまでメイコがいた場所を見つめる。


「先こされたね」

「…そうだね、レン」


「それより、メイコ姉さんはどこに?」

カイト達の会話を耳に入れたミクは首を傾げた。


「…マスター、の部屋とか?」

続けてリンがいう。


「よし、マスターのお部屋突入ーっ」


ガチャ


「何話してるの、うるさいわよバカイト」

「俺だけ?」


「メイコ姉さんだけマスター独り占めなんてズルいよ!」


メイコとカイトの間にリンとミクが抗議にはいる。

しばらくメイコは首を傾げたが、理解すると口元を緩ませた。


「この家に一番最初にきたのは私なんだから当たり前でしょ」

「うー…」


「なんて言うと思った?あんた達がいる間マスター独り占めなんて出来ないのよ」

全く甘いんだから…、と、呟くメイコ。




「メイコ姉さん…っ!」


「ミクたちのためじゃないわよ」













マスターイズアワーズ


(マスターっ)
(み、みんなしてどうしたの?)
(マスターはみんなのものーっ!)
(えぇ!?)





最初はメイコにするつもりだったのに…

とりあえず明けましておめでとうございます


2010/01/02


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