おまけ ペットショップの前でホーマーが立ち止まった。 窓越しに黒い仔猫。ケージの中のボールに夢中で、こっちをちらりとも見ない。 通りを向いて張り付けられた手書きのネームプレートには、品種の説明がされている。 「へぇ、ボンベイだあ」 「おぅ」 「目が青いや」 「そうだな」 「この時期だけなんだろうけど」 「は?」 ワットの一言で、今まで何故か満足そうだったホーマーの眉間に皺が寄る。 「猫って子供の頃はみんな青い目なんだよ。大人になるに連れて、だんだん変わってくるんだって。この品種だと金色っぽくなるんじゃないかなぁ」 「…へぇ」 「………何か、落ち込んでない?」 「別に。帰るぞ」 帰り道、ホーマーの肩が落ちて見えたのはワットの見間違いではない。多分。 END ******************** ホマをいぢめるのは楽しいなぁ☆(言っちゃった) ワットも天然、で腹黒。猫ネタはまたいつか書いてそう…。 |