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いとなみ

曾孫の顔が見たいんだよ

彼女の顔を見て、こぼれたのはかすれた笑い声。


いつまで生きるつもりだよ婆ちゃん
別にそう遠い日の話とも限らないだろう?

話している間も、指抜きのついた手は規則的に動いて針を進める。
パンサーを、たったひとりで育ててきた手だ。
彼女がそれを望む権利は当然のごとく赦されていて、じゃあ俺の希望を通す権利は?


ささやかな望みだと思わないかい?
そうだな
そのくせ達成するのは、これでなかなか難しい
婆ちゃんさ、


知ってる?俺達のこと。アンタがいないときこの家で何をしているか。
口には出せなかった。でもひとつ確信があって。(部活のことの時もそうだったとパンサーは言っていた)


まぁ期待しないで待ってるのさ
へえ
ああ、でももうひとつ叶ってほしいことがあったね。あのこには、













それ絶対ぇあいつの前で言うなよ婆ちゃん、泣くぞあいつ
わかってるよだからアンタの前で言ったんじゃないか
ささやかな望みか
ささやかな望みだろう?自分の子供では叶わなかったけどね



畜生。なんてシビアなんだろう。
打ちのめされる現実はぎょっとするほど多かったことをまた知って。



それでも俺は、あいつをこうして待つことでやってゆける。

(たぶん、俺の前に座る彼女も。)



END
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なんかこれかなり暗い??また色々えぐり気味の対話。
婆ちゃん好きです。




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