渡り鳥の詩 チグリスとユーフラテスの岸辺 過ぎ去った 夢の都市(まち)に 色を染める 絵の具を 淡い水に 溶かしてみれば ゆらめく ひそやかに 話しかける 時を刻む針の音 白く冷たい 壁の中 消えてゆく ライラック 咲き乱れた 輝く季節(とき)の かなわぬ夢が 今 よみがえる 幾つもの 惑星(ほし)のかけら 手のひらに すくいあげて 青い夜に 映してみれば きらめく 瓶の底 よどむような 時の流れ 戻せば 肩ごしに くりひろげられた物語 ライラック 咲き乱れた 輝く季節の かなわぬ夢が 今 よみがえる チグリスの流れにうかぶ 遠い想いを ただ風にふるえてみつめてた チグリスの流れに 映る古人(いにしえびと)の かなわぬ夢が 今 よみがえる 歌:ザバダック [前へ] [戻る] |