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渡り鳥の詩
野の花
風吹けば君を想うよ
いつでも
早過ぎる季節の丘に
生まれた花びら
差し出した僕の指先に
顔そむけて
吹き付ける砂に散りそうな
薄紅色
時はいつも伝えきれない
想いだけを残して
春風が吹き始めるね
もうすぐ
丘の上みんな目覚めて
淋しくないよね
空っぽの花瓶が窓辺で
影のばして
変わってく陽射しの角度を
眺めてる
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