[携帯モード] [URL送信]

ばすけっとまん





「バッバスケ部っ!?」

「あぁ」

「コイツがか?」

「そうみたいだよ」


告げられた事実が信じられずに、俺たちは林に何度も確認する。

……が、返ってくるのはどれも肯定のものばかり。 



なんでこんなに俺たちが驚いてるかというと、この学校のバスケ部は、数多い強豪ぞろいの運動部のなかでも飛びぬけて有名だからだ。

――その、練習メニューの内容が



いろんな大会で、あと1歩、という成績が続いたバスケ部は、そのたびに練習量も少しずつ増えていったらしく。

その結果、ヘタに優勝経験のある部なんか目じゃないほどの超鬼メニューが出来上がったという。

そんなバスケ部の、その練習量の多さとハードさは中等部の頃からある意味、名物として有名なのだ



そんなバスケ部に。

言っちゃ悪いが……コイツが?


「え、じゃぁ俺が昨日見たのってまさか……バスケ部名物鬼メニューの地獄の走りこみだったり?」


その聞いただけで吐き気がする程の内容から地獄の走りこみ≠ニ名づけられたそれは、バスケ部が陸部と合同で行う練習としても有名だ。

その内容を思い出したのか、若干引きつった顔で聞くクラスメイトに林は無言で頷いた。


……マジか。





[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!