ばすけっとまん 5 「……アレ、同じクラスだったのか」 そう独り言のようにポツリと呟いたあと、林は首を横にふった。 「あぁ、いや違うよ。ソイツは陸部じゃなくて…」 「え?違うの?でも昨日、俺見たんだけど?ホラ、陸部の、あの&白キとソイツが並んで走ってんの」 「あぁ、うん。おかげでその&白キがえらくソイツを気に入っちゃってさ」 俺が同じクラスだって部長にバレたら面倒だな、と言う林に俺たちは首を傾げる。 「どういうことだ?結局、コイツは陸部に入ってないのか?」 「ん?あぁ、昨日は確かに俺らの練習に混じってたけどな」 「えー、なんでなんで?仮入部ってこと?」 質問攻めを続ける俺たちに、そこで少し苦笑いした林は、このあと衝撃事実を口にした。 「なんでって……ソイツが、バスケ部だからだよ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |