夏ホラーレビュー
竜丸「正夢」
夢を見たが、最後。
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あることをキッカケに女性を殺す夢を見るようになった主人公。それが恐ろしいことに次々と正夢になり、やがて大規模な連続殺人へと発展する。その事実に恐怖する主人公だったが、事件は意外な方向へ……。
前後編に分けてじっくりと描かれている力作。事件は実に不思議。夢が本当になってしまうという恐怖は精神的にあなたを蝕むだろう。しかしページをめくる指先は進むにちがいない。ホラーとサスペンスがうまく調和しており、ぐいぐいとひきつける展開、飽きることはない。
人物もとても魅力的だ。不安に惑う主人公、刑事のコンビと、奇妙極まりない事件をよりいっそうユニークに彩っている。キャラクターが好き、という読者の感想も多数。お墨付きだ。
様々な魅力を持つ正夢、ぜひ楽しんで欲しい。
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