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安価対戦スレジャッジ
アリス、上海人形、メディスンに諭された人形連合対アリスの弾幕バトル
書くの難しかった(・ω・`)
オリジナル解釈多用注意。




「くっ…!」

 一瞬前まで自分がいた場所をレーザーが通り抜ける。アリス・マーガトロイドは追い詰められていた。自分に向かって陣を敷いた人形たちを見て、背筋を冷や汗が伝う。人形のない人形使いなど、読めない魔道書と同じだ。どれだけ大きな力をその内に秘めていたとしても、それを行使する手段がなければ何の意味もない。
 逃げ惑いながら、アリスは陣の中心で毒霧を撒き散らしている一際大きな人形を睨む。突然人形の解放を訴えてやって来たあの妖怪人形に、どういう訳か人形のコントロールを奪われてしまったのだ。

「そう、その調子よ!今こそ人形解放の時!憎き人形使いを殲滅するのよ!」

 メディスン・メランコリーは実のところ、人形の妖怪ではない。本人も気付いていないが、メディスンの本質は毒である。意思を持った毒が、近くに捨ててあった人形をたまたま体に選んだだけなのだ。
 そしてアリスの人形たちがメディスンに呼応しているのも、本人は自分の説得が功を奏したのだと思っているが、実のところメディスンの本体から分かれた毒が人形の体を操っているのである。
 理屈はどうであれ、自分に自覚のないメディスンは人形の解放を目指し、今それは為し遂げられようとしていた。

「これで止めよ!独立『ドールズウォー7・4』!」

 メディスンの宣言と同時に人形たちがそれぞれの得物を手にアリスに迫る。

―逃げ場が、ない。

 アリスは思わず目を閉じ、身を固くした。そのとき。幽かな声が聞こえる。

「バカジャネーノ?アリスヲキズツケルナンテデキルカヨ。ジリツ『アーティフルスイサイド』。」

 宣言と共に次々爆発する人形たち。メディスンの回りにいた人形たちも爆ぜ、メディスンはそれに巻き込まれる。しかしその爆風は、アリスには届かない。

 自立『アーティフルスイサイド』
 理由は分からない。突如としてアリスの人形たちは自立した。しかしアリスの夢見た自立人形は、誕生と同時にその命を散らせた。アリスを守るために。
 人形たちは自らの意思で解放を拒んだのだ。人形たちの選択は、人形使いと、あるいは人間と共にあり続けることだった。

 メディスンはいつぞやの閻魔の説教を思い出していた。

『たとえ人形解放を叫んだとしても、誰も助けてくれないことに絶望を抱くでしょう』

―そう、私は視野が狭すぎる。

 メディスンは壊れた体と壊れた心を抱え、いずこかへと飛び去った。



バッドエンド(´・ω・)
スペル名にはこだわりました。

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