甘いね 「隙ありっ!」 裏庭から、元気な声が響く。 フェアとルシアンの二人のは、今や日課となった、剣の練習をしている。 ルシアンがフェアから一本を取れば勝ち、それで終了するこのゲーム。 でもいつも刻限まで一本も取れないで終わる。 「まだまだ甘いねルシアン。余計なことは考えないで戦わないと、敵に油断を狙われるよ?」 ──分かってる、いや、分かってるつもりなんだよフェアさん。 でも、振り降ろす先にあなたを見ると。 認めてほしい気持ちと、守りたい気持ちは相入れるものではないのかも知れない ──そう、思った。 お題:xxx-title様 |