弟俺 酔っ払い対決1(世日) ※世日ともに20歳超えてます ※それが許せる方どうぞ ↓ ↓ ↓ 「ちょっとどけ、」 「…やらぁ」 しっかりと水気を吸い取った布巾片手に、世史が流しから戻ってくると、日向が脚の低い机の上にだらんと上半身を乗せていた。 「拭けねぇだろ」 「ふけるよ、がんばれば」 「どけ」 「じゃあかまって」 いくら言ってもどかない日向に、世史は力ずくで日向を押しやった。 それに奇声を挙げながら転がった日向は、ぺしゃりとカーペットの上に落下した。 「うぅ、世史ちゃんがひどいことする…」 「だまれ」 キュッと台を拭き終わった世史は、再び流しに戻ると、今度は食器を洗い始めた。 それを認めた日向は、のそりと起き上がって、世史の背中にぺたりと張り付いた。 「じゃあじゃましないからくっついてていい?」 「邪魔だ」 「じゃまじゃないよぅ」 「好きに動けないから邪魔だ」 「うぅ〜」 簡単にあしらわれ、日向はついに唸り出した。 と同時に、まぁるいその瞳からぼろぼろと涙が溢れてくる。 「やらよ、かまって」 「……」 「よし〜…」 本格的にしゃくり始めると、世史にぐっと右手を引っ張られ、世史の前に回された。 「…ここで大人しくしてるならいい」 「うん、じっとしてる…」 世史の腰に両手を回して抱き着く日向に、世史は小さな小さな溜め息をひとつ吐いて、食器洗いの続きを始めたのだった。 酔っ払い対決 投間世史:物を片付け始める 日向 真:甘えたになる 勝者・日向真 ************ これがどっちかがシラフだったら 日向の場合→物を片付け始めた世史を優しい眼差しで見守る 世史の場合→甘えてくる日向をここぞとばかりにかまいたおしてヤる。 ちなみに日向は翌日記憶を失うタイプで世史は残るタイプ。 20100806 [→] |