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弟俺
酔っ払い対決1(世日)
※世日ともに20歳超えてます
※それが許せる方どうぞ









「ちょっとどけ、」
「…やらぁ」

しっかりと水気を吸い取った布巾片手に、世史が流しから戻ってくると、日向が脚の低い机の上にだらんと上半身を乗せていた。

「拭けねぇだろ」
「ふけるよ、がんばれば」
「どけ」
「じゃあかまって」

いくら言ってもどかない日向に、世史は力ずくで日向を押しやった。
それに奇声を挙げながら転がった日向は、ぺしゃりとカーペットの上に落下した。

「うぅ、世史ちゃんがひどいことする…」
「だまれ」

キュッと台を拭き終わった世史は、再び流しに戻ると、今度は食器を洗い始めた。
それを認めた日向は、のそりと起き上がって、世史の背中にぺたりと張り付いた。

「じゃあじゃましないからくっついてていい?」
「邪魔だ」
「じゃまじゃないよぅ」
「好きに動けないから邪魔だ」
「うぅ〜」

簡単にあしらわれ、日向はついに唸り出した。
と同時に、まぁるいその瞳からぼろぼろと涙が溢れてくる。

「やらよ、かまって」
「……」
「よし〜…」

本格的にしゃくり始めると、世史にぐっと右手を引っ張られ、世史の前に回された。

「…ここで大人しくしてるならいい」
「うん、じっとしてる…」

世史の腰に両手を回して抱き着く日向に、世史は小さな小さな溜め息をひとつ吐いて、食器洗いの続きを始めたのだった。





酔っ払い対決
投間世史:物を片付け始める
日向 真:甘えたになる

勝者・日向真







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これがどっちかがシラフだったら
日向の場合→物を片付け始めた世史を優しい眼差しで見守る
世史の場合→甘えてくる日向をここぞとばかりにかまいたおしてヤる。
ちなみに日向は翌日記憶を失うタイプで世史は残るタイプ。
20100806

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