脳内削除
蝕むグラフ
何を計りたいの?
僕にはさっぱりο
僕のサブリミナルは。
変わっては交わる出鱈目さ。
けして複雑では無い。
只の馬鹿正直な僕。
似て非となる僕等の、
故郷は尊き心の底。
帰る場所なんて。
最初から見つからないんだ。
在るわけも無いのに。
必死に探し続けているんだ。
『 』
君が発する見えない形。
僕に傷跡を残しては。
跡形も無く、
消えてしまうから。
『もう一度』
御ねだりしてみては。
ホラまた傷付いてみたり。
傷跡が深いわけじゃないし。
出血が酷くもないけれど。
それは抉られた様に、
後々引いては苦い汁を。
『好きだよ』
君が上辺だけの言葉。
言える程器用じゃない事も知ってるし。
分かりきってるけど。
『好きだよ』
言返しては顔を顰めて、
物足りなそうに、不服そうに。
僕の言葉を知らぬ間に投げ返す。
君の無意識のうちのシグナル。
定義だとか。
客観的物事過ぎて。
概念すら失って行きそうな。
それこそが甘くって。
そのうち。
隣り合わせを拒むんだ。
どうしたらいい?
だとか。
考えるのも嫌になる。
『笑って』
呟いた君の声が。
自棄に面倒臭い様に聞え。
僕は明様に偽の笑む。
『君こそ、笑ってない』
そう呟いた自分の声が。
暗く湿った異物の様。
君の顔が更に歪んで。
ああ、なんかもう。
おわるο
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