竜ノ誓約者
一章:流れ <1>
一番の国土の広さを誇る豊かな国・バレスタ。軍事と鍛冶の国・クトラ。神と竜の信仰の国・フィデンナ。雪と氷に覆われた国・マゼ。秘境の地・アトラクシュカ。
それらの国で成り立つ、この世界の名は、エニシア──
古代の人々は“マナ”と呼ばれる力を持ち、それを用いて“魔術”を使う事が出来た。
しかし──それは竜からもたらされた力であり、竜が居なくなったエニシアの人々では魔術を使える者は少なくなり、マナを持ってはいるが魔術は使えないというのが多くなってきている。
それから……古代の世界は知らない事ばかりである。
古代の人々は何故竜を倒そうとしたのか?戦いの後は竜はどうなってしまったのか?──疑問だらけだ。
古代の世界の話は、吟遊詩人の集団『ガンダルヴァ』が語る物語のみ。
真実は誰も知らない───
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