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Novel
tutor〜俺の家庭教師〜
●12禁です
●温すぎる性的描写が入ってきます
●高校生グリ×大学生ウル

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PM 9:00。


ガチャ。

一階の玄関が開く音に目が覚めた。


ベッドに寝転んだ体をガバッと起こし、
俺は奴が部屋に来るのを待った。


下の階で奴が俺の親に挨拶し、
親が奴を迎える声が聴こえる。



階段を登る、速くも遅くもない小さな足音。
その後しばらくして俺の扉がかちゃりと開いた。


「よー」

「・・・一応年上だぞ。敬語を使えグリムジョー」

「あー・・・悪かったよ、先生」



ウルキオラは俺の家庭教師だ。
火・木・日と週に三日、この時間に俺の部屋に訪れる。
今は大学2年生で、家庭教師はバイト。

いいトコのエリートらしいが、
ちっちゃくてひょろんとしたなんとも頼りない体付きをしていて、
男とは思えない白い肌と綺麗な顔をしている。

まぁ・・・アタマ良さそうな顔はしてるけど。



俺はマグレでまぁまぁいい高校に入った可哀相な3年生。
受験を来月に控えているというのに全く勉強しないため、
見かねた親がこうして強制的に勉強させるようにした。


別に大学なんか行きたいなんて思ってないし、
適当にバイトして生活できればいいと俺は思ってるんだけど。


けど雇った家庭教師が思いのほか可愛かったのと、
親を安心させるのに好都合だというのでこいつとの付き合いは半年にもなっている。



「先生さぁ、今日くらい何もしねぇで菓子食って帰らねぇ?」

「そういう甘える時だけ先生と呼ぶな。
すっからかんのピーマン頭が」

「ひでぇ・・・家庭教師とは思えねぇよ」

「なんとでも言え」

「母ちゃんの前では絶対そういう事言わねぇのにな。
猫かぶりじゃん」

「俺を雇ったのが悪い」

「うっわ」


最初は時間ぴったりには来て、
何があっても時間ぴったりには帰る奴だったウルキオラも、
今では俺の生意気な性格とこの部屋に妙に馴染んで真夜中までこの部屋にいたりする。




俺はそんなウルキオラに・・・密かに恋心を寄せていた。

親は俺が変な気を起こさねぇようにって男を雇ったつもりらしいが、
俺には逆効果だったってわけだ。

俺だって最初は男を好きになるなんて思ってもみなかった。


けどこいつの冷たい態度とどことなく淋しそうな目を見てたら、
いつの間にか。本当にいつの間にか。



「テキストを出せ」

「だりぃ・・・」

「受験生だろうが」

「はいはい・・・」


ウルキオラが勉強を教える時間は大体12時まで。
3時間、俺はみっちり数学を教えてもらう。


「はぁ・・・眠ぃ」

「そんなことだろうと思ってトンカチを持ってきた。
少しでも瞼が落ちたらこれでぶん殴ってやるからな」

「はぁ・・・」


仕方なく勉強を始めた。

こいつの教え方はすげぇ分かりやすい。
でも俺がこいつに惚れてから、
説明してるウルキオラをずっと見るだけになった。

聞いてることは聞いてる。
けどその声に聞きほれてるだけ。

説明なんざ頭に入ってきやしねぇ。


時々「おい、聞いてるのか」と睨みながらも、
俺が聞いていようがいまいが構わずこいつも説明を続ける。
仕事だから。

喋ってるウルキオラの口元をボーっと見ていると。
すでに時間は11時。



ガチャリ。

そこで俺の部屋のドアが開いた。


「ウルキオラくん、いつも遅くまでありがとうねー。
私はもう寝るから、この子よろしくね」


お盆に茶と菓子を載せた母ちゃんが入ってきた。

ウルキオラの手元を見るとトンカチが無い。

俺の机の引き出しが少し開いてるのを見て、
ああ咄嗟にここに入れたんだな、と思った。

なんて反射神経してんだ。


「その子、生意気でホント苦労するでしょ〜」

「いえ・・・これくらいは大丈夫です」

「ホント、ウルキオラくんに感謝ね〜。
ウルキオラくんが来てから、この子少しは勉強するようになったみたいだし」


心の中で「生意気で苦労するのはこいつのほうだよ」と叫んだ。


「じゃあ私は寝るから、あとよろしくね」


それから、早寝な母ちゃんはすぐに出て行って寝てしまった。
俺にとっては好都合。
やりたい放題ってわけで。


「なぁ〜ウルキオラ」

「なんだ」

「ヤろっか」


ごい〜ん・・・

頭に鈍い痛みが走った。
そういやトンカチだった。隠すのも出すのも早い奴。


「余計な事を考えている時間があったら勉強しろ」

「・・・だって・・・母ちゃんも寝た事だし」


あ〜あ、やっぱそう来ると思った。
こうなったらもう。


「俺は男だ。どこでも盛るな」

「俺高校生だぜ?発情期だぜ?ヤりたい盛りなんだぜ?」

「だから何だと言っ・・・グリムジョー?」


無理矢理従ってもらうしかないワケで。

トンカチを素早く取り上げてその体をベッドに投げ飛ばす。
思ったよりずっと、ウルキオラは軽かった。

組み敷いて、ウルキオラのネクタイを解いてYシャツのボタンを毟り取った。
抵抗する体を押さえつけ、細い手首をネクタイで縛り上げる。


「グリムジョー、お前本気で・・・ぅむっ・・・!」

必死に何か言おうとするウルキオラを上から見下ろす。
ああなんていい眺め。


「受験のストレス溜まってるから、先生相手しろよ。
これで受験に合格できるかもしれねぇしよ」

「それとこれとは・・・別の・・・話、んっ!」

「先生ちっちぇーからなぁ・・・俺の入るかな」

「なっ!?何をする気・・・」

「しー・・・母ちゃん起きるだろ」













「・・・・・・最悪だ」


ぼんやりと天井を見つめたまま、ウルキオラは呟いた。
その体は俺のシャツが申し訳程度に掛けられているだけで、
まだ汗だくだった。

腰の痛みから起き上がれないようだ。
だから俺は大人しく机に向かっていた。


「2時になっちまったな・・・泊まってくか?」

「死ね・・・」

ウルキオラは結局鳴きまくりのイキまくり、
俺にされるがまま。


「・・・これで合格しなかったら・・・本当に殺すからな」


俺はウルキオラに歯を見せて「わーったよ」と笑った。








1ヵ月後。




「ウルキオラーーー!!」

全速力で。
公園に呼び出したウルキオラの元へ急ぐ。

ベンチに座っている、私服のウルキオラが見えた。
体当たりをするように抱きつき、


「合格したぜ、ウルキオラ!!」

「抱きつくな重い痛い恥ずかしい」

「約束通り、俺と付き合ってくれよな」

「そんな約束、俺がいつしたんだ」


それからウルキオラは、
少しだけ微笑んだ。




「合格おめでとう、グリムジョー」




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まあ、なんだ。
あしゅれんから受験生のみなさんへのエールだと思って下さい(最悪

高校生グリウルも萌えるけど、
高校生の発情期グリ×大学生ウルとかやばいくらいおいしすぎる

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あきゅろす。
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