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Novel
初。
グリウル初えちの成り行き・・・。えちシーンはないです。

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ウルキオラと付き合い始めて、一年が経った。


一年か。早かったような遅かったような・・・


いや、問題はそこではない。





していない、のだ。


直接言ってしまうと。
一年も付き合っていて、
俺達はキス以上まで発展していなかった。


付き合って半年くらいの時も、同じようなことを考えた。
でもその時はまだ半年だし、
気長に待つのも悪かねぇな、と思った。


それに俺から「ヤろう」なんて言えば、
多分生き埋めにされたりするんだろうし。


そう考えた俺は、もうちょっと我慢してみようと思ったんだ。





そしてそれから更に半年。



。。。。。。これってさすがにおかしくねぇ!?


一年も我慢してんのに、それらしい雰囲気にすらなりゃしねぇ。
さすがにおかしいだろそれは。


俺なんかあいつの口元見てるだけで押し倒したくなるし。
風呂上りなんかヘーキな顔してタオル一枚で部屋に戻って来るもんだからたまったもんじゃねぇ。
ゴーモンだろありゃ。


そうして毎日我慢を積み重ねてきた俺も・・・
ついに限界がきたのだった。




長い廊下を歩きながら考える。
しかし誘ってみようと言っても、どう切り出せばいいのか。


俺の頭の中に、押し倒して・・・という考えは無かった。
それだけはしたくなかった。


大事だから。
愛しすぎるほど大事だから。


恋人として、
お互いに確かめあってからしたかった。



考えるうちにいつの間にか自宮についていた。
部屋に入ると、愛しいウルキオラの姿が。


「遅いぞ。お前が今晩は一緒に寝ようと誘っておいて」


「悪イな。ちょっと用事があって・・・」


ウルキオラは、俺が別の意味で「寝る」ことを考えているとも知らずに、
俺のベッドに座って小さな足をブラブラさせている。



「・・・ただいま。ウルキオラ・・・」


「・・・・・・おかえり」


お互い照れ臭そうに改めて挨拶。
俺はウルキオラのいるベッドに腰掛けて、
そいつの頭をやさしく撫でた。


するとウルキオラは子猫のように寄り添ってきて、
心地良さそうに目をとじた。
こんなことをしてくれるようになったのも、実はほんとに最近。
初めてウルキオラが自分から肩にもたれてくれた時はほんとに嬉しくて・・・


たったそれだけのことだけど、やっと恋人だって認めてくれた気がした。



そして今自分は、そのむこうがわを求めている。


「・・・なあ、」


「・・・ん?」


「俺達、そろそろ線越えてもいいって、思わねえ・・・?」


言った。
結構、はっきり言った。
いきなりすぎたか・・・?









「線て何だ」


「は?」


しかしウルキオラの反応は、予想外のものだった。


「だから、線とはなんだ?」


「何って・・・・・・せ、せっくす?」


「せっく・・・?」


「・・・もしかしておまえ」


「せっく・・・とは何だ?」


嘘だろーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・





どうりで。
なかなかそんな雰囲気にならなかった訳だ。


ちくしょー・・・こうなったら。


「せっくすってのはな、お互いに
愛してるってのを確認する・・・
まあ儀式みてぇなモンだ」


「わざわざ確認しなくとも、恋人同士なのだから愛してるのは当たり前だろう」


「・・・///まあそうだけど・・・
ちょっと特別てか・・・」


「それはいいものなのか?」


「あぁ・・・」


なんかこいつに説明すんの疲れてきた・・・






「じゃあやれ」


。。。は?


「お前がしたいのだろう?そのせっくすってのをやれと言ってるんだ」


ちょっと待て、こいつなんもわかんねぇまま・・・
体ン中に俺のぶち込まれるってことしらねぇまま・・・言ってんだろ!?
でもまあ・・・いいっつってんならレイプじゃねえし・・・



「・・・ほんとにいいのか?」


「ああ。どうするんだ?」


俺は、ごくりと唾を飲み込み。




ゆっくりと。
ウルキオラをベッドに押し倒した。


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