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〇短編アトリエ小説〇
「命の輝き」は今も…ヘルミーナとクルスより



クルスのことがあってから1ヶ月が経ちました…





あれからあたしは…ドルニエ先生のお手伝いをしたり、イングリドと喧嘩したり、エーデルトーンの練習をしたり…



クルスがいた頃と同じような毎日を過ごしています



クルスのこと以外はー



今は毎日元気に過ごしているけど、本当は今でもふとした時にクルスのことを思い出したりします



でも今、あたしが元気で過ごせるのはクルスがあたしに教えてくれたからです



あたしが錬金術を学んできた意味を…



もちろん錬金術アカデミーをつくって錬金術を広めるという大切な目標はあります。でもそれはドルニエ先生やリリー先生、イングリド…みんなの目標で…



あたしが錬金術を学んできた意味とは少し違います。今まではあたし自身なんのために錬金術を学んできたのかと考えても、漠然とした答えしかなかったのです



ですがクルスと過ごす毎日の中でそれに気付きました



それはー





「ヘルミーナ、ちょっと来てくれないか」


「あ、ドルニエ先生。わかりました、すぐに行きます」





それは…ずっとあたしの心の中に閉まっておこうと思います



今もクルスはあたしといっしょに生きていると信じているから…





「ドルニエ先生すみません、遅くなりました」


「構わないよ。それでロウを50個創っておいて欲しいのだが…」


「はい、わかりました。そういえばリリー先生は?」


「リリーならアカデミー建設予定地のほうへ行くといって走っていったよ。なんでもうにーるがどうとか言っていたのだが…」


「うにーるですか?リリー先生、前にもうにーるを創っていましたよね」


「うむ、だがあの時は注意しておいたのだが…まさかまた…。少し様子を見に行ってくるとしよう」





イングリド・ドルニエ先生・リリー先生…そして…



クルス…。あたしはこれからもクルスのことを忘れない。



クルスが最後に言ってくれた言葉…



「クルス、おもいで、わすれない」



あたしは今もクルスといっしょにいるって信じているから…



クルスも…あたしのこと、わすれないでいてね…



こんな姿、イングリドに見られたら絶対笑われるからイングリドには内緒にしてよね



そういえば…あれからあたし、エーデルトーン上手くなったのよ。最近忙しくてあまり演奏していないけれど…またクルスにも聴いて欲しいな…






あたしは…あの時の気持ち…。絶対に忘れないから…絶対に…




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