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しまうまひつじ


『ささってないよ
 痛くもないし』


そう言いながら

シマウマは背中の矢を

隠そうとしていました

シマウマは

気がついたようでした

自分の背中にも

矢がささっていることを

でも

みとめたくなかったのです

本当は 今

あの時のひつじみたいに

背中が痛いのを

ひつじに言いたく

なかったのです

あまりに必死に隠すので

ひつじは もう

何も言いませんでした

そっとしておいて

あげようと思いました



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