8 簡単に言えば、何とか二次試験は終わった。 ブラハの出した試験には魔術が役に立ち、見事四つのブタの丸焼きの出来上がり。 真奈が胸やけを起こしかけた、というのは内緒だ。 厄介だったのが次のメンチが出した試験。 『スシ』を作れというものだったが、見るからに海が無いここでマトモなネタ等見つけられる訳が無い。 しかも、他の受験者の様子を見る限りほとんど知らないようだ。(忍者ルックのハゲ頭は知っていたようだが) 悩んだ末、とりあえず真奈は玉を握る事にした。 別にネタは魚だけとは言っていなかったから。 某アイアンシェフと共に腕を磨いて来たのだ。 一般のソレよりは格段に上手だった。 少々メンチから文句を言われたが、そこはなんとか言いくるめた。 むしろネタを“魚に限る”としなかったメンチが悪い。 とまぁ、真奈だけは玉であった事を差し引いても技術的には問題が無かったので合格。 そこから忍者ルックのハゲ頭が作り方をバラし、メンチに受験者が殺到。 メンチの満腹により合格者は真奈だけかと思われたが、ハンター協会会長のネテロの取り計らいにより再試験となった。 これにより、柳もナルトも我愛羅も合格出来たのだった。 そして、今は次の試験会場まで向かう飛行船の中。 「よし、じゃあお風呂借りたしもう寝ようか」 柳「そうだな。次の試験がどのようなものかわからない以上、体調は整えておかないと」 ナ「お休みなさいってばよ!」 「うん、お休みナルト」 柳「お休み。我愛羅も。守鶴が見張っているから安心して眠れ」 我「……わかった。お休み…」 「はい、お休み。蓮二も…」 柳「ああ」 とにかく疲れる一日だったため、四人はぐっすりと眠って身体を休めた。 第三次試験に備えて。 . [*前へ][次へ#] |