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ランキング6位は伊達じゃない




復活連載を読んでいない読者に一つ、覚えておいて欲しい。
復活連載からやって来てしまった初音は、様々なランキングを正確にできるという者により、とある事実を知ってしまっていた。
それは、『変な人に好かれやすいランキング60528人中6位』という、とんでもない事実。





初音「はぁ……」

ため息をつき、どこか元気の無い初音。

しん「初音さん、どうかしたの〜?」

近くに通りかかったしんべえが心配そうに話しかける。

初音「ん?あ、何でもないけん。心配してくれてありがとうな?」

そう言って微笑むものの、どこかうんざりしている初音に、しんべえは何かあったんだと思い、乱太郎達に相談しようと思った。



そして、先程の事を一年は組のみんなと由月にしんべえは話した。

きり「そりゃあアレが原因だろ?」

ピンときたのか、きり丸がある方向を指差した。
そこには……


明智「初音さんはいつも小さいですねぇ」

初音「いや、すぐデカならへんやろ……。つーか、その押さえ付ける手どけや」

婆娑羅の光秀が初音をいじっていた。
テニプリ世界にトリップした初音にも何がそんなに興味を引いたのか、こうして構いたおしていた。


乱「明智さん、ずっと初音さんにくっついてるもんねー」

きり「それより、そろそろくるぜ。ちょっと離れとこう」

そう言うと、一年は組の良い子達は初音や光秀から距離を取った。
すると……


ス「ゔおおおい!てめえ、また俺の初音に近付きやがって!!たたっ斬るぞ、クソミソカスがあぁぁ!!」


今にも匣兵器を出しそうなスクアーロが物凄い勢いで光秀を初音から引き離した。

明智「おやおや…。どうしたんです?そんなに大きな声で」

そんなスクアーロに全く動じない光秀。

ス「てめえ…いや、もう良い。とにかく、てめえは初音に近づくな」

光秀には怒鳴っても無駄だと思い、スクアーロは忠告だけにとどめる事に。
……どれほど効果があるかはわからないが。

明智「おやおや…嫉妬ですか。心外ですねぇ。こう見えて私は愛妻家なんですよ?妻以外に欲情しませんよ。それより、良いんですか?」

ス「あ?」

光秀の指差した方を見る。
すると……。




毛利「君は確か本を読むのが好きだっただろ?これなんてどうだい?」

初音「いや、ギンちゃん(←ギン千代のあだ名)に毛利さんには気をつけぇって聞いたんで遠慮したいんで…」

毛利「……そうかい」

シュンとする毛利に初音は物凄い罪悪感に襲われた。
毛利の声が初音的素敵ヴォイスなのもある。
ギン千代からの忠告も、初音の頭からは消え去ってしまった。

初音「い、いや、やっぱ読ませて貰いたいなぁ…なんて」

そんな初音の言葉に、毛利はみるみる喜び…。

毛利「そうかい!?じゃあ、他にもあるんだ。ぜひ見においでよ!」

言うなり、毛利は初音を引っ張ってどこかへ行ってしまった。
ポカーンとするスクアーロとくつくつ笑う光秀を置いて。





乱「……スクアーロさん、大変だね」

きり「本当にな」



こうした光景にすっかり慣れてしまった良い子達。




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