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鏡が無いのでどうなっているかわからない真奈は、とりあえず返り血を浴びていそうな所だけを拭く事にした。
(あー、結構すごいなぁ。顔だけでこんなに…)
布はすぐに顔についた血を取っていく。
(次は服なんやけど…。やっぱり全部着替えるべきやろうな…)
真奈は自分の服をつまみながらため息をつく。
服装にそれほど関心の無い真奈に跡部が買ってくれたものだった。
それが今では山賊の返り血で汚れているうえに、中まで染み込んでいる。
(せっかく景ちゃんが買ってくれたのに…)
残念に思いながらもこのまま着続ける訳にはいかないので、真奈はとにかく脱ぐ事にした。

と、服を脱ぐ最中真奈はある事に気付いた。
(なんか足痛いなぁって思っとったら裸足やし。何か履くのあった方がえぇよな?)
トリップ前は室内だったので、裸足の状態だった真奈の足は、草や小石、木の枝等で傷付いていた。
「あの…」
ついでに履くものをもらって欲しいと考えた真奈は、呂布に声をかける。
呂布「何だ?もう終わったのか?」
真奈の視界に甲冑等を脱ぎ、ラフな格好をした呂布が映る。
「いや、そうやなくて…。ずっと裸足で足が痛いけん、履くものが欲しいなぁって…」
そう言うと呂布は眉をひそめ、真奈の方へと近づいて来た。
「Σえっ!?ちょ、何で!?」
呂布「足を見せてみろ」
そう言いながら呂布が仕切りの近くまで来たので、真奈は慌てて後ずさる。
呂布「……………」
「?」


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あきゅろす。
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