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真奈が自分の今の姿に眉をひそめていると
呂布「降りるぞ、離せ」
どうやら、いつの間にか用意された小屋に着いたらしい。
真奈は呂布から離れ、呂布が降りて赤兎馬を繋いでいるのをぼーっと見ていた。
繋ぎ終わった呂布は未だ赤兎馬に乗ったままの真奈に
呂布「何をしている。さっさと降りろ」
と、問いかけた。
それに対し真奈は
「怖くて降りれん…」
馬に乗れなかったのだから、降りれないという事も予想していた呂布だったが、真奈本人の口から聞くと、何だかかわいいと思ってしまう。
呂布「…つかまれ」
「うん…」
恐る恐る呂布の方へ腕を伸ばす真奈。
それがじれったかったのか、呂布は真奈の腰に腕を回し、自分の方へぐいっと抱き寄せた。
「Σ!?」
突然の事に驚く真奈をよそに、呂布は真奈を抱き上げたまま小屋の中へ入って行った。





小屋の中は簡単な寝台と、部屋を区切る仕切りがあるだけだった。
ストンッ
と降ろされだが、どうすればいいかわからない。

呂布「もう、用意されているはずだ。向こうで返り血を落として来い。お前もその姿のままは嫌だろう」
そう言いながら仕切りの向こう側を差す。
「あ…でも拭くものとか着替え…」
見たところ、服やらそういったものが無い。
呂布「後で渡してやる。早く行け」
半ば強引に押しきられる形で真奈は仕切りの向こう側へ行った。
(とりあえず…拭くだけしとこか。髪とか…は)
置かれてあったお湯を小さな桶に汲み、近くにあった布を浸す。


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あきゅろす。
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