[携帯モード] [URL送信]
3



「(ここに…?)あ…そういえば。あの…助けてくれてありがとう」
呂布「フン。礼などいらん。オレはもともとこいつらをしとめる用事があった。それだけだ」
自分は再びトリップしてしまったのかと思いつつ、今の状況を確認しようと真奈は辺りを見回した。
先ほどまでは気付かなかったが、何人も息絶えていた。
おそらく、全て呂布が殺ったのだろう。
「っ…」
この、見慣れぬ光景に思わず眉をひそめてしまう。
呂布「おい」
「?」
いつの間に近づいて来たのか、呂布が真奈の目の前まで来ていた。
「えっ…何?えっと…誰さん?」
呂布「オレの名は呂布、字は奉先だ。貴様の名は何だ?」
「真奈…香川 真奈」
呂布「真奈…か。行くぞ、ついて来い」
「え?」
呂布「聞こえなかったのか?ついて来いと言ったんだ」
「何で…?」
呂布「お前はここがどこかもわからんのだろう?このまま野垂れ死にする気か?」
「っ…、それは嫌やけど…」
呂布「だったらオレの言う事を聞け。貴様のような小娘、すぐに獣の餌になるぞ?」
「……わかった」
武器も持っていないうえ、誰かと戦った事すらない真奈にとってこの場に置いて行かれる事は“死”を意味していた。
しかし、何故呂布がそんな事を言い出したのかわからなかった。


.

[*前へ][次へ#]

4/93ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!