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「はぁ…。さて、そろそろ戻ろっかな」


気付いたら、真奈の姿を探しとった。
結局、あの後オレ達は別れた。
不二は真奈の言葉に何か引っ掛かったみたいじゃが、別に知らんでもえぇか。

オレは真奈の事が気になって、真奈が歩いて行った方へ向かった。
跡部も真奈の事が気になっとったようじゃが、真奈が一人になりたがっとったのを知っちょるから、一先ず合宿所へ戻る事にしたようじゃ。




数分もたたんうちに、オレは真奈の姿を見つける事が出来た。
真奈は歌を歌っちょった。
つらい事を忘れるかのように。
仁「(この歌詞…。これは跡部の事を?)大丈夫なんじゃろうか…」
歌い終わったらしい真奈は、合宿所に帰るんかこっちの方へ向かってきた。
あ、気付かれたのぅ…。
「仁王…何でここに?」
仁「…お前さんが気になってのぅ」
「あー、ごめんな。途中でどっか行って」
仁「気にしなさんな。お前さんもつらかったじゃろぅ?」
「つらいっていうか…。う〜ん、そうやなぁ。自分が自分やなくなって、別の世界で暮らしとんやなぁって確認させられるというか…」


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