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跡「……あいつはオレ達のようにテニスの練習をした事が無い。それでも、オレ達はあいつには勝つ事は出来ない」
仁「それほど強いんか?」
跡「おそらく、真奈が体力づくり等をしていたら誰も勝てねぇだろう。トッププロでさえもな」
不「なのにやらない…」
跡「あぁ。さっき真奈も言っただろ?『自分自身の実力じゃねぇ』ってな。自分の力じゃ無いうえ、体力づくりすらしてなくてもあっさり勝てる。それが真奈にとっては嫌な事なんだ。オレ達のようにテニスを一生懸命やってるやつに申し訳ない、失礼だと思ってる。だからだ」
忍「なるほどなぁ…」
仁「…わかった。この話はもうせん」
真奈のあんなつらそうな顔を見たら…
手「他の者ももう話すな。いいな?」







暗い気分になりながら真奈は歩いていた。
「あー、いかん。ちょっと涙出そう…。気分転換に歌お」


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