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「あー、もう最悪…」
越「真奈先輩、強かったんスね」
「別に強いとか弱いとか一言も言うてないし」
向「何で黙ってたんだよ?」
向日の問いに真奈は表情を曇らせた。
「…自分の実力や無いけんや」
忍「どういう事や?」
「前の世界で居った時、テニスや授業とかでちょろっとしただけやった。もちろん、全然上手じゃ無い。それがこっちの世界に来たらこんだけになっとってな。これはうち自身の実力やないって分かっとるけん、教えんかったんや」
越「ねぇ、オレと打ち合ってくれないの?」
「打たん。言うたやろ?うちは気に入った人と景ちゃんとしか打たんって」
向「何でだよ?」
「努力しよる人に対して失礼やと思うけんや」
仁「……どういう事じゃ?」
「はっきり言うと、ここに居るメンバー全員うちには勝てん」
不「…どういう事かな?」
「さっき手塚と打ち合いよったけど、うちは全く本気出してなかった。それに…跡「真奈、もういい」…うん、そうやな」
少し暗い顔をしながら話す真奈を跡部が抱き締めた。
跡「この話題はここで終わりだ。今後一切、この話をするな。もちろん、他の連中に言うんじゃねぇぞ」
「あー、ごめん景ちゃん。ちょっと一人でその辺歩いて来るわ。夕食までには戻る…」
そう言って真奈はその場を離れた。





不「…さっき、彼女は何を言いかけたのかな?」
手「不二、よせ」
不「でも、納得出来ないとどうしても気になっちゃうよ。教えてくれない?」


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あきゅろす。
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