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仁「いや、お前さんの私服姿が新鮮というか…な?」
「そう?別に普通やけど…」
仁「スカートはいたりせんの?」
「家で居る時ぐらいかな?外出たりする時はずっとズボン。動きやすいし」
仁「ほうか」
「じゃあ行く?住所ってどこ?」
仁「住所は…ここじゃな」
そう言って仁王は地図が書かれた紙を真奈に見せた。
「ん?」
仁「どうかしたんか?」
「ここってめっちゃうちんとこの近所やで?そんな離れてないわ」
仁「ほぅ」
「なんや、この辺かぁ。それやったら詳しく案内してあげれるけど、どうする?」
仁「そうじゃのぅ。お前さんに任せる」
「よし、それやったら任せて。いろいろ店あるけん、それも見ながら行こ」





その日、氷帝テニス部レギュラーは一人暮らしをしている忍足の住むマンションに集まった。
忍「で、説明してくれるんやろ?跡部」
忍足の言葉に、跡部は静かに話し始めた。
跡「オレがまだガキの頃、うちのじいさんと散歩していた時だった。そいつは急にオレ達の前に現れた。見た目はオレと同じぐらいのガキだったのに、そいつはガキなんかじゃなかった」
日「それは…どういう事ですか?」
跡「会ってすぐ怪しいと思ったが、そいつは同じ事しか言わなかった。“自分は本当は成人していて、おそらくこの世界の人間ではない”。じいさんもオレの両親も、最初は信じられなかった。だが、そいつが言うように戸籍等を調べてみたが出て来なかった。そして最終的にはそいつの言う事を信じる事にした。そいつが真奈だ」
鳳「その話は…本当なんですか?」
跡「当たり前だ。ガキの頃とはいえ、オレはまだ覚えているからな。真奈が現れた時の事を」
向「何で黙ってたんだよ」
跡「普通は信じねぇからだよ。真奈もそれをわかってるから、オレ達の家族以外には言わなかったんだ」


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あきゅろす。
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