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真奈がそんな事を思っていた時。
当の跡部と仁王はというと…。




誘拐犯のアジトは真奈達が拠点にしている街から少し離れた所にあった。
街で暮らす者がほとんどな為、旅人ぐらいしか使わないような家屋で、それほど大きくなかった。
そこに、三人程の屈強な男達と、縛られて座っている跡部と仁王が居た。
跡「………」
仁「………」
突然の事に対処出来ずあっさり捕まった自分が不甲斐ない…と二人とも感じている中。



「それにしても…こいつら、男のくせにずいぶん顔が綺麗じゃねぇか」
下卑た笑みを浮かべながら男の一人が跡部達に近付いた。
不愉快そうに男の顔を跡部が睨む。
そんな様子に気を悪くするでもなく、男は跡部の顔を持ち上げた。
「特にこいつの目、見てみろよ。青い色してやがる」
クォーターの跡部は、隔世遺伝で祖母譲りの青い目をしていた。
この時代では珍しいのだろう。
ニヤニヤしながら跡部の目を覗く。


一方で、男がもう一人跡部達の方に近づいて来た。
こちらは仁王に興味があるらしい。
「おい、こいつも見てみろよ。銀色の髪してるぜ」
ぐいっと仁王の髪を持ちながら言った。
仁王は痛みに眉をしかめる。
どうなってしまうのか…と不安に思っていると、男の内の一人がとんでもない事を言った。
「……おい、どうせなら犯らないか?コイツらの方があの女より顔は良いしよ」
跡部と仁王の表情が凍る。
確かに、自分達は顔が良い部類に入る事は自覚している。
しかし、自分が女の様に襲われる立場になると思った事等一度も無かった。
そのような対象で見られる事も無く、一生あり得ないはずだった……。






男達の手が身体を這いずり回っている。
女との性交の経験があるのだが、それとはまた違う快感が二人を襲っていた。
グチュグチュと、男達のゴツゴツとした手で激しく擦られる自身から精液が溢れる。
跡「っく……」
仁「……っ」
声を出しそうになるが、それだけは嫌だった。
必死で快感にのまれ無いよう耐える二人。
しかし、そんな二人を嘲笑うかのように男達はますます跡部と仁王を責め立てる。
本来排泄にしか使われる事の無いそこに、男達の指が入り込んで来た。



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