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日「香川先輩は「なぁ、日吉君」…何ですか?(セリフ遮られた…)」
「“香川先輩”って言いにくいやろ?やけん、名字+さんか名前+さん、もしくは名前+先輩って呼んでえぇよ?」
日「じゃあ…真奈先輩もオレの事好きに呼んでくれていいですよ」
「じゃあヒヨ君って呼ばせてもらお。とりあえずこっちは大丈夫やけん、もう練習に戻り。ごめんな、時間取らせて」
日「いぇ、気にしないでください。オレが勝手にやった事ですから」
「あー。それやったらおあいこ言う事で、な?練習頑張ってな」
日「はい。真奈先輩も頑張ってください」






真奈先輩とはオレがまだ入学したての時に出会った。
いくらほとんどが顔馴染みとはいえ、オレはもともと人と馴れ合うのは苦手だった。
それでも、跡部さんという目標があったからテニス部でのし上がるためにオレは学校に行っていたのかもしれない。
そんな時だった。
あなたに会ったのは。





その日、日頃の疲れからかオレは図書室でウトウトしていていつ寝てもおかしくなかった。
『あの〜、そこの人。起きた方がえぇよ?』
日『Σガバッ!』
『あ、起きた?』
…恥ずかしい。おもいっきり寝ていた。
日『すいません…。起こしてもらって/////』
『気にせんでえぇよ?うちも時々居眠りするし』
それがきっかけで、オレは真奈先輩と話すようになった。
真奈先輩は何て言うか…。
考え方が興味深い人だ。
たとえ全ての人間が敵でもたった一人、自分が大事に思っている人だけいれば良いだなんて。
この前、じゃあ大事な人からも裏切られたら?
何て聞いてみた。
そしたら“さぁ…?”とかわされた。
でも、その時の顔はどこかつらそうで…。
何を言いたかったのか気になった。
恋愛や尊敬とは違う、たんなる好奇心なのだろう。
こんなにあなたの事が気になるのは。
オレは、もっとあなたを知りたいです真奈先輩。



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あきゅろす。
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